ウェブセールスコピーの法則 マリア・ヴェローソ

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ウェブセールスコピーの法則_0

ウェブセールスコピーの法則

一生お金に困らない独立開業の最強スキル(マリア・ヴェローソ著)

Web Copy That Sells: The Revolutionary Formula for Creating Killer Copy That Grabs Their Attention and Compels Them to Buy

(30日間返品保証付・通常配送無料)

※原書のレビューを紹介しています。
『ウェブセールスコピーの法則』のカスタマーレビュー一覧はこちらから。 ›

最初の数ページだけで「当たり」を確信しました。

 この本の初版を手にとったのは、確か2008年頃だったと思います。当時はまだ、勤めていた大手システム開発会社を辞めて、セールスライターとして仕事を始めたばかりで、

 この技術を身に付けて、もっとお金を稼げるようになりたい!
 自由なライフスタイルを送れるようになりたい!
 将来の収入の不安をなくしたい!

 そう思っていました。

 今でも「セールスライティング」というキャリアを目指すための解説書は少数ですが、当時は今以上にマイナーな存在で、日本語での情報はほとんどないという状況でした。それでも、なんとかしてその技術を身に付けようと、マーケティング先進国であるアメリカに情報を求め、たまたま手にしたうちの1冊がこの本「Web Copy That Sells(旧版)」(Maria Veloso著)でした。

 当時は英語もろくに読めなかったので、辞書を片手に大変な解読作業でしたが、最初の数ページだけで「当たり」を確信しました。それからというもの、この本の「本場の知恵」に魅了され、時間を忘れて読み進めました。

 当時発行していたメルマガや有料のニュースレターに、この本から学んだエッセンスを拝借して「WIIFMのコンセプト」「5つの魔法の質問」(WIIFMとは、What’s in it for me?の頭文字で、「これを行うことで、私が手にするものは何か?」という考え方)などを書いたのを覚えています。

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僕の生活を大きく変えたセールスライティングの技術。

 それから6年経った今、自分の「セールスコピーライターになる」という僕自身のキャリアの選択は間違っていなかった、と確信を持って言えます。

 大学を出て、会社に就職し、平日は毎日満員電車に揺られて通勤し、夜中まで働く。週末は仕事の疲れをとるために寝て過ごす。また月曜日からは、週末を待ち望みながら自宅と会社を往復する。でも収入は平凡だし、いつも「足りない」感覚がある。将来への不安や閉塞感もある……。

 そんな僕の生活を大きく変えてくれたのが、このセールスライティングの技術でした。

 これを身に付けたおかげで、お金に対する不安や不満は一切なくなりました。ショッピングもわざわざ安いお店を探すことはありません。一流店で値札を見ないで買えるようにもなりましたし、日常的な買い物で困ることはありません。本を書く機会も増えましたし、高額な料金を頂いて、人前で話すことも多くなりました。

 万が一のときだって、パソコン1台さえあればいつでもどこでも、ビジネスを立ち上げて成功させられる自信と根拠ができました。そのため、将来に対する不安もなくなりました。

1ページ120万円払っても書き手がつかまらない状況。

 そして今や、セールスコピーライティングの技術の需要は高まる一方です。特にインターネットでビジネスをするなら、この技術なしで成功することは難しいでしょう。

 セールスコピーライティングは、最も価値のある技術であり、最も不足している技術であるといっても過言ではありません。実際、僕も新しくビジネスを立ち上げたり、既存のビジネスを広げようとするとき、もっとも不足していると感じるのが優秀なセールスコピーライターです。

 本書にもあるように、クライアント側が1ページあたりのセールスコピーに30万円~120万円を払う意思があるにもかかわらず、それを引き受けてくれるコピーライターの数が圧倒的に不足している、というのは、大げさでも何でもありません。

 そして今後もインターネットでモノを売りたいという会社は増えてくるのは間違いありませんから、今よりは需要はもっともっと高まってくるでしょう。

1回でエリートサラリーマンの年収を大きく超える。

 実際に、僕がセールスライティングの案件を依頼されるとき、そのフィーは、1回あたりで超大手企業のエリートサラリーマンが稼ぐ年収を大きく超えます(さらにそのコピーの使用料として、売上から少なくない部分を数年間、継続的に頂いています)。

 僕のことを「日本で一番フィーの高いウェブ・セールスライター」と言ってくれる人もいますが、それだけ高いフィーを頂いているにもかかわらず、それでもまだ割が合わないという状況です。なぜなら同じ時間をかけるなら、自分のビジネスのためにセールスコピーを書いた方が、売上へのインパクトが大きいからです。

 ちょっと想像つかないかもしれませんが、ウェブのセールスコピーライティングとか「こういう世界」なのです。そして本書はあなたを、「そういう世界」に連れて行ってくれる「夢のパスポート」となるはずです。

ー寺本隆裕(監訳者)ダイレクト出版株式会社 取締役

ウェブセールスコピーの法則2

「真の賢者は己の愚を知る者なり」。

 ギリシャの哲学者、ソクラテスはかつて「真の賢者は己の愚を知る者なり」と言いました。この格言に含まれる奥深い真実を伝える話はたくさんありますが、中国の老荘思想を起源とする以下の話に勝るものはないでしょう。

 ある貧しい村に1人の農夫が住んでいました。農夫は村人から裕福だと思われていました。というのも彼は1頭の馬を飼っていて、これが農耕や荷物の運搬で役立ったからです。ある日、その馬が逃げ出しました。すると近所の人たちはひどいことだと大騒ぎしましたが、彼はただ「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない」と答えました。

 数日後、その馬が2頭の野生馬と一緒に帰ってきました。近所の人たちはみな大喜びして、なんと幸運なんだと農夫に言いました。しかし農夫はただ「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない」と答えました。その翌日、農夫の息子が野生馬に乗ろうとして、振り落とされました。息子は足の骨を折るケガを負いました。近所の人たちは同情し、農夫に何という運の巡り合わせだろうかと語りました。

 しかし農夫はまた「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない」と言いました。その翌週、兵隊たちが村にやってきて、健康な若者たちを徴兵して連れて行ってしまいました。しかし、農夫の息子は足の骨が折れていたため入隊を免れました。近所の人たちが何という幸運だと言い、農夫は「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない」と答えました。

半端な知識で危ない橋を渡るリスクを冒しかねない。

 この話は、ソクラテスが「真の賢者は己の愚を知る者なり」という言葉で伝えたかったことを表現しています。この世の物事は絶え間なく変化し続け、何事も同じ形をとどめ続けることはできません。あなたがこれは真実だと思っても、それもやげて真実ではなくなります。グーグルの検索アルゴリズムと同じように。ですから、まことの知恵とは心を解き放って真っ白なキャンバスにすることではないでしょうか。そしてその上に、宇宙の鼓動が変わり続ける風景を描いていくのです。

 刻一刻と変わり続けるインターネットとeコマースの世界を前にしたとき、私たちはこのような物の見方をする必要があります。インターネットの初期の頃には絶えず優れた結果を残してきたごく標準的な基準、方法、テクニックなどの“ベストプラクティス”は、技術の進歩とともにより良いものへと変えていかなければなりません。インターネットの夜明け以来、私たちはみな多少なりとも何かを学びました。しかし、インターネット・マーケティングやウェブ・コピーライティングについてわかったつもりでいると、「中途半端な知識で危ない橋を渡る」ようなリスクを冒しかねません。

 私たちのビジネスでの行動を一言で表すと……“機敏”というところでしょうか。インターネットが機敏に変わり続けるのですから、ウェブ・コピーライティングも同じでなければなりません。

次世代インターネット、ウェブ3.0向けに書いている。

 本書の第1版は2004年に出版されました。ウェブ・ディレクトリのなかでもヤフーが王者として君臨していた当時、この本は広まりつつあったビジネス環境に応えるためのウェブ・コピーライティングの原理を紹介しました。グーグルはまだ幼少期で、フェイスブックやツイッターはまだ誕生すらしていませんでした。

 第2版が出版される2009年には、グーグルは「ググる」という動詞になっていて(検索エンジンの元祖として不動の地位を築いていたため)、YouTube革命はネットサーファーを虜にしていました。第2版では、来るべきウェブ2.0の時代に合わせて、進化したオンライン・コミュニケーションを紹介しました。その後数年間で、インターネットは次世代のバージョンへと進化する一方で、私たちと見込み客・顧客・一般のネットユーザーとの関わり方も変化しました。

 本書『ウェブ・セールスコピーの法則』第3版は、インターネットの次の世代(ウェブ3.0と呼ぶこともできます)向けに書きました。ウェブを支配するこのトレンドの一歩先を歩くためには、変化の速度と歩調を合わせながらオンライン・コミュニケーションを変えなければなりません。一方で、マーケティングやコピーライティングの根底にある基本的な原理を踏襲する必要もあります。

もっとも強力な戦略であるリフレーミングを手にする。

 先ほど紹介した農夫の話が私のお気に入りなのは、もう1つ理由があります。この話は、私がこの本で紹介する<リフレーミング>という心理戦略を反映しているからです。リフレーミングとは、ある出来事の意味は、私たちがそれを認識する“枠(フレーム)”次第でどうにでも変わるということです。私たちがフレームを変えれば、その意味も変わります。

 たとえば農夫が2頭の野生馬を手に入れたとき、それは良い出来事だと思われましたが、それも農夫の息子の足の骨が折れるまでの話です。平和な農村の暮らしの中では、足の骨を折るという出来事は不運な出来事だと思われましたが、徴兵という話になった途端、それは幸運な出来事に見えてきます。リフレーミングはウェブ・コピーライティングでもっとも強力な戦略です。この第3版では紙面を割いて詳しくご説明します。

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良い感情を抱かせ、買う決断を早めるための戦略。

 もう1つ、<3連単式情動・神経の法則>という強力な戦略もあります。これは見込み客にあなたの商品やサービスに良い感情を抱かせ、そしてそれを買おうという決断を早めるために編み出された戦略です。この戦略はインターネットの内外を問わず、どんな販売環境でも使えますが、最近のインターネットの傾向によってますます需要が高まっています。

 最近のウェブの傾向では、短くて簡潔で要点がわかりやすいコピーが好まれるからです。私はこのタイプのコピーを“サイバー・バイト”と名づけました。サイバー・バイトには、人々に商品の購入を促す効果があるだけでなく、“ミーム”となり得るだけの影響力があります。(ミーム:memesとは、1976年にリチャード・ドーキンスが“mime(真似る)と“mimic”(模倣する)という言葉から作った造語です。遺伝子が生物を形成する情報を伝えるのと同じように、ミームは個人から個人へと伝わる“文化を形成する情報”のことです)。そして言葉によって伝達されて広まり、どんな商品やサービスでも人々の間で話題となります。

 第3版は内容をさらに充実させましたので、オンライン分野のマーケターやコピーライターだけでなく、インターネットの内外を問わず商品やサービスを売る人にも役立つ内容となっています。

過ちに気づかずサイトにユーザーを誘導してしまう。

  “ウェブ・コピー”とは、ウェブサイトや電子メール、その他のマーケティング・コミュニケーションにおいて、見込み客に行動(電話をかけてもらう、登録してもらう、購読してもらう、商品やサービスを購入してもらうなどの行動)を促すために使う言葉のことです。

 ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)は進化し続けており、ウェブ3.0の時代はすでに到来しています。にもかかわらずインターネットで事業を営む人たちの多くは、ウェブで商売するとなるといまだに暗中模索というありさまです。実際には、インターネットで商品やサービスを売るほとんどの企業、事業部門、起業家は、物理的な世界と同じ方法でマーケティングや取引をやっています。

 彼らは今も、オフラインの世界で有効なマーケティングの原理を用いて、それを無理にウェブに応用しようとします。そして、印刷媒体でも、ラジオでも、大型看板でも、ダイレクトメールでも、その他のオフライン向けの広告でもうまくいく原理の多くが、ウェブではうまくいかないことに気づいていないのです。事実、このような人たちは自らチャンスを踏みにじっています。

 そして何よりも、彼らはほとんどのサイトオーナー、インターネット起業家、オンライン企業と同じ過ちを犯します。そしてウェブサイトのウェブ・コピーが魅力的かどうかを確認せずに、サイトにネットユーザーを誘導してしまうのです。

魅力的なウェブ・コピーの営業力にはかなわない。

 ウェブでは、言葉は通貨のようなものです。商業目的のウェブサイトの中でも最も重要な要素、それがウェブ・コピーです。言葉にはモノを売る力があります。どんなにたくさんかっこいいグラフィックや双方向性のあるオプション機能をつけても、あるいは最先端のデザインを用いても、または洗練されたeコマースインフラを整えても、魅力的なウェブ・コピーの営業力にはかないません。

 インターネットでは言葉が主導となってモノを売ります。ネットユーザーに「クリックしてください」「署名してください」「読んでください」「登録してください」「注文してください」「購読してください」「買ってください」などと言葉を使って促さなければ、何も起きません。

 スタンフォード大学とポインター・インスティテュートのメディア学科は4年をかけて合同調査を行い、その結果を2000年に発表しました。それによると、インターネットでスクロールしながらザッとニュースを読む人たちの習慣を調査した結果、「これらの人々の多くが、ウェブページの中で最初に見るのが文章である」ことがわかったのです。2007年にポインター・インスティテュートが18~60歳までの600人の被験者を対象に視線追跡調査を行ったところ、同じような結果が得られたそうです。

ふと立ち寄ったネットユーザーを自社顧客に替える力。

 本、ソフトウェア、株の銘柄選定サービス、フランチャイズ権、自己啓発プログラム、キャリアアップ商品、手作りギフト、芸術品、消耗品、会員勧誘、ダイエット商品、節税プログラム、セミナー、コンサルティング・サービスなど、私はウェブ上であらゆるものを宣伝しました。そしてその過程で、本書で紹介した5ステップの設計図とその他の原理とツールが、サイトオーナーの役に立つことを学びました。これらは、ウェブサイトにふと立ち寄ったネットユーザーを魅了して見込み客にし、やがては顧客に替える力があります。しかも、これをすべて言葉の力だけでやってのけるのです。

 『ウェブ・ユーザビリティ』(エムディエヌコーポレーション)などの著書があり、ウェブサイトのユーザビリティ(使いやすさ)を研究した第一人者のヤコブ・ニールセンは次のように書いています。

 ウェブでお金を生み出すのは主に言葉です。あなたのサイトを改善するなら、もっとも重点を置くべきなのは、文章を磨くことでしょう。

 ですから、ウェブサイトで商品やサービスを売る人(または計画している人、あるいはこれから構築する人)は、ウェブ・コピーライターを雇うか自分でウェブ・コピーライティングの書き方を学びましょう。私がこの本を書いた理由もそこにあります。

ウェブセールスコピーの法則4

ウェブコピーがお粗末すぎて良さを伝えきれていない。

 2004年に私がこの本の第1版を書いたのは、当時私がネットサーフィンをするたびに幾度となくコピーの書き方に問題があるサイトに遭遇したからです。その書き方たるや、一度も売れたことがないのではないかと思うようなありさまでした。中にはすばらしい商品やサービスを売るウェブサイトもありましたが、ウェブ・コピーがお粗末すぎて、その良さを伝えきれていませんでした。

 第1版と第2版の出版から数年が経ちましたが、ネットビジネスを営む企業や個人のほとんどが、ウェブサイトを使って効果的にモノを売るためには言葉をどう使えばいいのかを今も気づいていないことを知って唖然(あぜん)としてしまいました。なんと残念なことでしょう。ウェブはマーケティングに最適なチャネルであり、これを使えば世界中のあらゆる人に宣伝できるというのに。

 サイトオーナーやインターネット起業家にはさらなる試練が待ち受けています。ウェブコミュニケーションやオンライン販売という独特な難関に立ち向かえるウェブ・コピーライティングの専門家が足りないのです。この状況はしばらく続きそうです。というのも、たとえウェブ・コピーライティングに鞍替えするプロのライターが増えたとしても、プロのウェブ・コピーライターを必要とするeコマースサイトの数はそれよりも早いペースで増えているからです。

 その結果、たとえサイトオーナーやインターネット起業家やオンライン企業が優秀なウェブ・コピーライターを見つけ、なおかつ時給125~235ドルという標準的なレート(または1セールスページあたり3,000~1万2,000ドル、あるいはそれ以上)を払う余裕があったとしても、優秀なウェブ・コピーライターの方が多忙すぎてあなたのプロジェクトに着手する時間がないかもしれません。

自分で書けるようになるウェブコピーの原理を伝える。

 そこで私が提案するソリューションは(これが私がこの本を書く理由でもありますが)あなたが自分でウェブ・コピーを書けるよう、ウェブ・コピーライティングの原理を教えることです。自分でコピーを書く会社員でも、この分野に進出したいライターでも、他のコピーライティングの分野から鞍替えしたコピーライターでも構いません。私の目標は、あなたの文章力をウェブ・コピーで発揮する方法を教えることです。見込み客を顧客に替えるコピーを書くことは、それだけで1つの研究分野と言えます。ウェブ・コピーとは、インターネットに特有の文化、考え方、心理、言語を深く理解しつつ、それをマーケティング手段と組み合わせる、非常に専門的なジャンルの文章術なのです。

 この改訂版では、進化するインターネットの商業環境をくみ取り、ウェブ3.0の時代にうまく伝え続けるために、最新のルールを確立しました。ウェブ3.0とはウェブ・ベースのコミュニケーションやアプリケーションの第3世代です。以下の形式のオンライン・コミュニケーションが含まれます。

・音声
・動画(YouTube、デイリーモーション、ヴィメオなど)
・ソーシャル・ネットワーク(フェイスブック、グーグルプラス、リンクトインなど)
・ブログ(ツイッターのようなミニブログを含む)
・拡散性の高いコミュニケーション(ディグなどのソーシャル・ニュース・サイト、スタンブルアボン、レディット、デリシャスなどのソーシャル・ブックマーク・サイト)

魅力的なコピーでネット事業の拡大を図りたい人へ。

 さらに、この新版で紹介するコピーライティングの原理は、ダイレクト・レスポンス型のウェブサイトだけでなく、魅力的なウェブ・コピーでオンライン事業の拡大を図りたい企業、広告代理店、カタログ形式のビジネス、新規参入者にも役立ちます。インターネットの広告収入は2010年に比べて22%増え、2011年には317億ドルを超えました(出所:インターネット広告協会)。短い形式の広告を書くための戦略は、ますます重要になってきています。

 オンライン企業の多くと、それからプロのコピーライターの一部は、ウェブ・コピーライティングが、その他の種類のコピーライティングやオフラインのマーケティング・コミュニケーションとはまったく違うことに気づいていません。ウェブ・コピーを書くことは、ウェブのコンテンツを書くことと違います。もっとも、これらには共通点もありますが。さらに、ウェブ・コピーはサイバー空間に存在するただの言葉ではありません。

 ウェブ・コピーとは、インターネットで取引するユーザーの変わり続けるライフスタイルと好みを考慮したうえで、ウェブ上のコミュニケーションを取ることなのです。たとえばアイデアが伝わりやすいよう、グラフィックの中に言葉を挿入し、人々にあなたの商品やサービスに好感を持ってもらう方法をとることもあります。傾向は絶えず変化し続けるため、私たちは人々がどんなマーケティング・メッセージを読みたがるか、研究し続けなければなりません。このことは第9章のYouTube革命のところで詳しくお話します。

この本を必要とする人は、どんな人でしょうか?

 第3版では、3年以上前のマーケティング戦略にはもはや反応も運用もしなくなったマーケットに対応できるよう、コピーライティングに関する最新の戦略、テクニック、仕掛け、ツールを提供したいと思います。前の版で紹介した一般的なコピーライティングの原理は残しましたが、“伝え方”と“実行方法”は時の変化とともに変わりました。

 この本を必要とする人は、どんな人でしょうか?以下の人などがまさにそうでしょう。

・ECサイトを使ってオンライン経由で商品かサービスを売る(または売る計画のある)インターネット・マーケター、起業家、またはサイトオーナー

・会社のオンライン販売事業を担当するマーケティング担当者(宣伝、マーケティング、ブランド・マネージャーなど)

・インターネットで宣伝キャンペーンを計画する・承認する・実行するプロの広告マン、またはクライアントに依頼されて宣伝コピーを書くプロの広告マン

・低賃金とギリギリの生活に疲れたライターで、ウェブ・コピーライティングという儲かる分野に転職したい人

・クライアントへのサービスを拡大するために、ウェブ・コピーライティングのスキルを身につけたいというウェブマスター

・簡単なウェブ・コピーライティングの原理を使って、費用対効果が高くうまみのあるオンライン・ビジネスを立ち上げたいと考える、野心的なオンライン起業家

・ある程度の文章力がある人で、今日の市場でもっとも需要の高い分野で好収入なプロのライターになりたい人

 プロのウェブ・コピーライターになりたい人もそうでない人も、この本で紹介した原理は、どんなウェブサイトやマーケティング・コミュニケーション(電子メール、インターネット広告、ニュースレター、オンライン動画、音声など)にも応用できます。きっと、売り上げや利益の大幅アップを実現してくれるでしょう。

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見込み客獲得、メルマガ読者増、売り上げアップにも。

 本書で紹介するウェブ・コピーライティングの原理の多くはダイレクト・レスポンス型のウェブ・コピーをベースにしていますが、実質的にどんなコピーライティングにも応用できます。知名度をアップさせるため、見込み客を獲得するため、メールマガジンの読者を充実させるため、売り上げを伸ばすため、リピート客を獲得するため、顧客満足を維持するため、顧客維持率をアップさせるためなど、あなたがウェブ・コピーを書く目標が何であれ、この本で明らかになる原理がプラスになるでしょう。というのも本書の原理は、あなたのマーケティング・メッセージに磨きをかけ、より効果的なものにするのに役立つからです。

 私は1977年に広告コピーを書き始めました。1996年からはウェブ・コピーライティングを専門にしましたが、この経験のおかげでほとんどの人よりも広い視野でコピーを書けるようになりました。もっとも私は「巨人たちの肩にのって」、過去の巨人たちから学んでいます。たとえば、ロバート・チャルディーニのような影響力の師、ロッサー・リーブス、ヴィクター・シュワブ、ロバート・コリアー、ユージン・シュワルツのようなマーケティングの伝説的存在などからも。彼らの力強いコンセプトを何度も実践で試し、そしてウェブに合わせて調整してきたのです。

この本を通して貴方が学ぶ内容やツールとは?

 1996年、私が初めてワールド・ワイド・ウェブ(WWW)と出会ったとき、私はすでにコピーライティングの経験を19年間積んでいました。しかし、すぐに、インターネット向けにコピーを書くには高い専門的な技術がいることに気づきました。学ぶべきことはたくさんあり、またこれまでの習慣もたくさん捨てなければなりませんでした。私の目標は、私が学んだことをあなたに伝授し、そしてあなたが私と同じ過ちを犯さないよう手助けすることです。

 この本を通してあなたが学ぶ内容やツールを簡単に紹介します。

・第1章(CHAPTER1)では、インターネット・ユーザーに特有の傾向に合わせて、彼らにアピールするウェブ・コピーを書くための基本的なツールを3つ紹介します。そして、5時間以内に卓越したウェブ・コピーライターの考え方を身につけるための、テクニックを伝授します。

・第2章(CHAPTER2)では、(あなたの商品やサービスに関する)5つのごくシンプルな問いについて考えます。これらの問いに答えれば、ウェブ・コピーは自動的にできていきます。

・第3章(CHAPTER3)では、あなたのコピーの販売力指数を測る基準を教えます。自分のコピーの営業力を測る方法や、レスポンス率をすぐにアップさせる方法を紹介します。

・第4章(CHAPTER4)では、電子メールを使ったマーケティングの驚くほどの威力を教えます。受信者が読まずにいられないようなメール・コピーの書き方、毎日どっと送られてくるメールの山から開封してもらうための新しい技を紹介します。

・第5章(CHAPTER5)では、売れるウェブ・コピーの根底にある、大変強力な心理学的原理を説明します。どんなウェブサイトも驚くほど盛況になるツール、戦略、手法、アドバイスが満載です。

・第6章(CHAPTER6)では、「3連単式情動・神経の法則」を紹介します。ネットユーザーにあなたの商品かサービスに好意を抱いてもらう、あるいは購入の決断を早めてもらうには、この3つの主要な引き金(トリガー)が必要です。

・第7章(CHAPTER7)では、ウェブサイトの<粘着性>を劇的に向上させるうえで肝となる、巻き込む仕掛けを紹介します。これを実践すれば、サイトの訪問者はあなたの商品を買わずにはいられなくなるでしょう。

・第8章(CHAPTER8)では、魅力的なインターネット広告、ニュースレター(またはメルマガ)、ステップメール、その他のマーケティング・コミュニケーションの書き方を紹介します。これらにはあなたのインターネット・ビジネスを未知なる高みへと押し上げる効果があります。

・第9章(CHAPTER9)では、短いオンライン動画を作り、それをグーグル検索で上位に表示させて売り上げに結びつけるための基本的なガイドラインを提供します。それから、効果的なマーケティング・メッセージを書くことで、ウェブ3.0の社会力学の中で目立ち、受注し、名を広める方法。オンライン・マーケターが無視しがちな、あまり使われていない(しかし強力な)オフラインの宣伝チャンネルを使って、インターネット・マーケティングの相乗効果を上げる方法も教えます。

・ここまではウェブ・コピーライティングの文章術を学びました。第10章(CHAPTER10)では、コピーライティングに関わる仕事で失敗しないための4段階の秘訣を伝授し、「顧客のライフサイクル」を紹介します。これを本書のウェブ・コピーライティングの原理と併せて習得すれば、あなたのオンライン・ビジネスの売り上げと利益を大幅にアップさせられるでしょう。

・最後となる第11章(CHAPTER11)では、本書で学んだウェブ・コピーライティングの知識をもとに、好収入のキャリアへと飛躍する方法を教えます。たとえば、ウェブ・コピーを発注するクライアントをたくさん見つける方法、クライアント候補から仕事を受注するために説得力のあるメッセージを書く方法、あなたの知的財産(ウェブ・コピー)の使用を許可する方法、オンライン企業とジョイントベンチャー契約を結んで6桁単位(数千万円)の収入を得る方法など。

ウェブコピーで数千万円単位の収入を得る。

 うまくいっているウェブサイトを真似れば、自分も成功するなどと思わないでください。真似るべきは結果ではなく、その成功を手に入れるまでにたどったプロセスの方です。ここでは、成功したウェブ・コピーそのものを真似て、ふさわしいところでそれを使うのではなく、成功するウェブ・コピーを書くまでにどんな段階、心理、哲学をたどったのかを調べます。つまり、単に設計図あるいは言葉やフレーズの力を紹介するのではなく、売れるウェブ・コピーを書けるようになるには、ウェブサイト、電子メール、およびその他のマーケティング・コミュニケーションをどう見るべきか、その視点を獲得する方法を教えます。

 私のこれまでの経験によると、ウェブでモノを売ることは、物理的な世界の他のマーケティング・チャネルでモノを売ることととはまったく違います。オンライン販売では、できるだけ早くそして効果的にクリックしてモノを買ってもらうことが重要です。どうすればそんなプロセスを実現できるかをわかっていただくために、本書では、私がこれまでにクライアントのために書いたウェブ・コピーや、私が管理また所有するサイトに載せたウェブ・コピーをたくさん紹介します。あなたが売ろうとしている商品はともかくとして、これらの例をあくまでも授業の一環として見ていただきたいと思います。

 インターネットでのコミュニケーションの複雑さをきちんと理解している人は、ごくわずかしかいません。しかしこの本を読み終える頃には、あなたは人口の99%よりもウェブ・コピーライティングに詳しくなっているでしょう。おまけにこの専門的な知識を利用すれば、ウェブ・コピーライティングの分野で6桁単位(日本円にして数千万円単位)の収入を得たり、ウェブサイトの売り上げを劇的に伸ばしたりできるのです。

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目次・章立て。

はじめに セールスでも人生でも成功する技術 寺本隆裕(監訳者) ……… 1
FOREWORD 雇うべきコピーライター ……… 5
PROLOGUE 時代の一歩先を行く ……… 11
この本から何を学べるか ……… 20

PART1 ネット販売の力学とルール

CHAPTER1 ネットで得る基本 ウェブコピーライティングは錬金術
売れるウェブ・コピーを書くための、3つの基本的なルール ……… 34
ランディング・ページの出来が第一印象になる ……… 45
ウェブ・コピー:やっていいこと、悪いこと ……… 49
誰もウェブサイトを読んではいない ……… 52
説得は言葉で、売るのは感情で ……… 54
最短コースでウェブ・コピーライターになる ……… 57

PART2 最強のウェブ・コピーを作る

CHAPTER2 設計図を描く 5つのステップで売れるウェブ・コピーを作る
設計図を作る:5つの問いの答えを考える ……… 62
売れるウェブ・コピーを作る5つのステップ ……… 71
骨組みを強化する:要点の抜粋 ……… 83

CHAPTER3 コピー制作 人を引き付けるカギ
ウェブ・コピーを構築する ……… 84
第一段階で強く印象づける ……… 89
抗いがたい魅力のある商品やサービス ……… 89
証言広告は、営業の強力な味方 ……… 91
お金の話・価格はいつ見せるか ……… 97
売り続けるために:申し込みフォームを作る ……… 99
返金保証:取引を後押しする ……… 101
クロージング:申し込みを確定させる ……… 102
コール・トゥ・アクション(CTA)の必要性 ……… 103
連絡先を手に入れる:オプトイン方式 ……… 104
絶対に失敗しない見出しを作る ……… 110
言葉を選ぶヒント ……… 118
やっていいこと、悪いこと ……… 120
ウェブ・コピーは、「長い・短い」どちらがいいか ……… 128
あなたのサイトの販売力を検証する ……… 131

CHAPTER4 メールを武器にする オンライン・マーケティングの最強ツール
トラフィック・コンバージョンー訪問者を顧客に替える ……… 139
顧客目線マーケティングのメソッド ……… 145
電子メールを使ったマーケティングは、この先どうなる ……… 148
電子メールを確実に届けるための方策 ……… 149
読ませるメールを書く秘訣 ……… 156
マーケティング効果を高める電子メール活用法 ……… 170

PART3 見込み客の心を動かす

CHAPTER5 心理戦略 見込み客を顧客に替える
人は理由を欲しがっている ……… 185
不完全を嫌うツァイガルニク効果とは ……… 186
クリフハンガーが「次」をクリックさせる ……… 188
「催眠効果のある言葉」で人を説得する ……… 189
人には、一貫性があるように見せたい欲求がある ……… 198
相反する思考を抱えている ……… 199
「シラノ効果」で感情的な満足感を満たす ……… 202

CHAPTER6 感情を動かす秘策 信頼を生む「3連単式情動・神経の法則」
どんな感情が相手の心を変化させるのか ……… 220
心を動かす3つのトリガー ……… 221
短いコピーを作る方が難しい ……… 233

CHAPTER7 巻き込む仕掛け 売上アップの切り札
「巻き返しの原理」を応用したツール ……… 251

PART4 オンライン・マーケティング
CHAPTER8 オンラインのコミュニケーション 見込み客へのフォローアップ
オプトイン・メールは、有効に活用したい貴重な財産 ……… 259
魅力的な登録ページを作るための5つの秘訣 ……… 261
オススメのステップメールの書き方 ……… 264
無料レポートと販促記事はこう書く ……… 268
ニューズレターやメルマガ発行のガイドライン ……… 274
成功するニューズレターの構造を分析する ……… 280
その他オンライン用のコピーの書き方 ……… 286

CHAPTER9 ウェブ3.0時代のマーケティング ウェブ・コピーライティングの近未来像
売り上げを期待できるブログとは ……… 293
トラフィックを増やすソーシャル・ブックマーク・サイト ……… 294
ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)の歩き方 ……… 294
人は、“権威あるサイト”を目指す ……… 299
オンライン動画を使って宣伝する ……… 301
モバイル端末向けのコピー作り ……… 319
インフォグラフィック向けのコピーを書く ……… 330

CHAPTER10 ソリューション 最後に成功するための4段階のプロセス
ウェブ・コピーがうまくいかない ⇒トラッキングをして修正する ……… 343
ウェブ・コピーで成功する4つのステップ ……… 347

CHAPTER11 ウェブ・コピーで稼ぐ道
ウェブ・コピーのクライアントはどこにいるか ……… 355
クライアント候補に連絡を取るには ……… 359
クライアントから確実に報酬を支払ってもらう方法 ……… 362
リソース・リスト ……… 365

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著者紹介

著者:マリア・ヴェローソ

 マリア・ヴェローソが、コピーライターとしてのキャリアを始めたのは1977年。

 今ではウェブ・コピーライティングの第一人者として、広く知られるようになった。また、シンク・アウトサイド・ザ・ブック・パブリック社とブレークスルー・アンリミテッド社のCEOであり、ウェブ・コピーライティング大学の会長も務めている。

 マリアは独自の協力なアプローチでダイレクト・レスポンス向けのウェブ・コピーを書く。このウェブ・コピーが功を奏して、ネットビジネスを行うクライアントや自身のオンライン企業での売り上げは1億5000万ドルを超えた。

監訳者:寺本 隆裕

 ダイレクト出版株式会社 取締役。マーケティングディレクター&セールスライター

 クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、ライティングプロ ジェクト1件で、上場企業のエリートサラリーマンの年収を大きく超える額をチャージし、さらにそこから売上の10%のロイヤリティがかかる。これほど日本 で最高クラスの料金設定にもかかわらず、「書いてください」という人が後を絶 たない。

 運営しているメルマガ【ザ・レスポンス】及び<<ザ・レスポンス・コピー>>は毎朝合計12万人超に配信されており、ダイレクト・レスポンスやコピーライティングのメルマガとしては日本最大級。また、中小企業の社長や起業家、マーケッターやコピーライターを対象とした有料会員組織のメンバーは、累計で2万2000 人を超える。

(30日間返品保証付・通常配送無料)

※原書のレビューを紹介しています。
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2014-06-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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