リーダーシップエッセンシャル。「やらされる」ではなく「やりたい」気持ちになるような環境を生み出す

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リーダーシップエッセンシャル。「やらされる」ではなく「やりたい」気持ちになるような環境を生み出す

 今日は「リーダーシップエッセンシャル。「やらされる」ではなく「やりたい」気持ちになるような環境を生み出す」です。

 リーダーシップとは、人が組織のために働くだけでなく、組織の一員になりたいと思うような環境にすることだ。リーダーシップは、メンバーが「やらされる」のではなく「やりたい」という気持ちになるような環境を生み出す。そうした環境は、ビジネスにとって至上命題である。ただ単に職務と役割を与えるだけでなく、目的を与えなければならない。ビジネス・パーソンとして、私には、従業員が帰属意識を持ち、充足感を感じ、目的を持つような環境にする義務がある。従業員を本当に精魂傾ける気にさせるのは目的(人生における価値)である。そうすれば、リーダーは彼らから最大限のものを受け取り、彼らにも最大限のものを与えることができる。それ以下では組織に対して無責任になるし、従業員たちをいっそう管理する必要も出てきてしまう。

 本書で紹介される『メンバーが「やらされる」のではなく「やりたい」という気持ちになるような環境を生み出す』という話を聞いて、おそらく多くの人がディズニーで働くキャストやスターバックスで働くアルバイトの方をイメージするのではないでしょうか。実際、書店に行くとディズニーやスタバのマネジメント手法や人材育成方法が書籍や雑誌で多く紹介されています。

 また、ディズニーやスタバではどの会社よりも人材育成に力を入れていることで有名です。そこには、主体的に働く社員が多くいます。また、たとえ正社員でなくとも、彼らの多くは顧客に対していつも素晴らしいサービスを提供してくれます。

 なぜディズニーやスタバで働く人々は他とは違うサービスを提供できるのでしょうか?なぜメンバーは「やらされる」のではなく「やりたい」という気持ちになるのでしょうか?

 以前、別のコラムで「意義や目的を見出せるか否かで卓越レベルとまあまあのレベルの違いが生まれる」という話を紹介したことがあります

 ここでは、大学の奨学金を獲得する部署に勤める“ある男性”を対象にした研究を紹介しました。もともとパフォーマンスの低かった従業員が、エンドユーザー(奨学金をもらう大学生)と会うことによってそのパフォーマンスを著しく向上させるという話です。彼はそれまで、“自分の仕事が最終的に影響を与えるエンドユーザー”に会ったことがありませんでした。もちろん「自分の仕事が本当に世の中のためになっているのか」、「果たして自分の日々の行動は誰かの役に立っているのか」を知ることはありませんでした。一方で、エンドユーザーに出会った後の彼はエンドユーザーの直接の反応を目の当たりにし、

自分の仕事で誰かが救われていること。

自分の仕事が世の中の役に立っていること。

 を強く感じるようになります。そして、それは人間が元来持っている(マズローの欲求5段階説でいう承認の)欲求を強く満たすことになりました。彼は、それまで見えていなかった“仕事の意義や目的を見出し”、仕事のパフォーマンスを大きく向上させたのです。

 本書リーダーシップエッセンシャルでは「目的を与えなければならない。(中略)従業員が帰属意識を持ち、充足感を感じ、目的を持つような環境にする義務がある。従業員を本当に精魂傾ける気にさせるのは目的(人生における価値)である。」とあります。

 ディズニーもスタバも、マネジメント手法や人材育成方法はもちろんですが、そのビジネスモデル上、多くのスタッフが日々エンドユーザーである顧客と触れ合います。直接顧客と触れ合うことで、顧客から直接感謝され、顧客の役に立つと実感し、近い距離で顧客がサービスに満足する姿を見る。それは結局のところ、スタッフに充足感を感じさせ、彼らの人生における目的にすらなります。

 マズローの欲求5段階説を引き合いに出さずとも、人は「日々誰かの役に立ちたい」と強く思っていますし、誰かに認められたいとも思っています。ディズニーもスタバもスタッフがすすんで誰かを満足させるサービスをしたいと思う環境を用意する。そしてそれは結局のところエンドユーザーのさらなる満足を実現することができる。ここに両者が強いブランド力を持つことや、多くのファンを抱える理由の一つがあるのかもしれませんね。

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リーダーシップエッセンシャル

商品詳細

2014-10-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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