リーダーシップエッセンシャル。権威や権力は最後の手段としてだけ使うことで道徳的権威は増す。

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リーダーシップエッセンシャル。権威や権力は最後の手段としてだけ使うことで道徳的権威は増す。

 今日は「リーダーシップエッセンシャル。権威や権力は最後の手段としてだけ使うことで道徳的権威は増す。」です。

 形式上の権威や地位に基づく力(第二の偉大さ)を持つ人が、その権威や権力を最後の手段としてしか使わない時、その人の道徳的権威は増す。なぜなら自分のエゴや特権的な力を抑え、論理的思考や説得、優しさ、共感といった方法をとろうとしていることが明らかだからである。一言で言うなら、信頼性によって物事を動かそうとしているのだ。(中略)

 地位の力に頼ろうとすれば、三つの弱点を助長するということである。まず自分自身の弱さ、道徳的な権威を伸ばそうとしないからである。次に他の人々の弱さ、形式上の権力の行使に彼らが共依存(*)するからである。そして人間関係の質、真に心を開くことや信頼が育たないからである。

 (*自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存する、その人間関係に囚われている状態)

 本書ではリーダーシップを論じるうえで、二つの権威を紹介しています。一つが“道徳的な権威”。これは「第一の偉大さ」(人格的な強さ)と定義されています。そして、もう一つが“形式的な権威”。これは「第二の偉大さ」(地位、富、才能、評判、人気)と定義されています。

 人々の先頭に立ち、リーダーシップをとろうとする多くが人が、本書で「本来、“最後の手段"としてしか使ってはいけない」と紹介される権威や権力を“最初の手段”として使ってしまいがちです。

 私自身、サラリーマンとして会社組織の中で働いた経験があります。どちらかと言えば、上に盾突く社員でしたので、上司によく

「上司の言うことが聞けないの?」

「年上の俺の意見が聞けないの?」

 と言われたものでした(恥ずかしながら、自分自身が上司となってからもこれらのセリフを使ってしまったことが何度があります)。しかし、本書で述べられているように、こういった権威や権力は“最後の手段”としてしか使ってはいけません。

 多様な価値観の人間が集う会社という組織では、上司と部下のあいだに意見の相違、方向性の違いが生じるのはごく普通のことです。こんな時、上司が自分のエゴや特権的な力を抑え、論理的思考や説得、優しさ、共感といった方法で意見の相違や方向性の違いを修正しようと働きかけてくれれば、部下は感動します。論理的に優しく諭されれば、上司の考えや意見を受け入れやすくなります。また、互いに譲歩しあってより良い道を模索することができます。

 一方で、論理的思考や説得、優しさ、共感といった方法ではなく、自分のエゴや特権的な力だけで、相違や方向性の違いを修正される。そうなれば、部下が強く反発することは容易に想像できます。仮に“形式的な権威”で無理やり修正できたとしても、互いの関係性に遺恨が残ることは間違いありません。これは本書で述べられている真のリーダーシップとはいえません。

 私自身も仕事柄、圧倒的に「第二の偉大さ」(地位、富、才能、評判、人気)が上の人間と対峙する機会が何度かありました。そんな時、彼らが私とのあいだにある権威や権力の差を全く感じさせない。あるいは意図してそれらを消して対峙してくれる姿をみて、真に「ついていきたい」あるいは「本当に信頼できる人だ」と強く感動したのをよく覚えています。

 あなたがリーダーシップをとる立場にいる場合。そして、

「上司の言うことが聞けないの?」

「年上の俺の意見が聞けないの?」

 といったようなセリフを口にする機会が何度かあるのであれば、「そういった形式上の権威や地位に基づく力(第二の偉大さ)、権威や権力は、あくまで最後の手段としてしか使わない」と心がけるだけで、あなたの道徳的権威はよりいっそう増すのかもしれませんね。

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リーダーシップエッセンシャル

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2014-10-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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