ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。人は社会的なつながりや愛情に満ちた相互関係を求める。

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ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。人は社会的なつながりや愛情に満ちた相互関係を求める。

 今日は「ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。人は社会的なつながりや愛情に満ちた相互関係を求める。」です。

 人間には、他者と社会的なつながりを持ち、愛情に満ちた相互関係を結ぼうとする生来の衝動がある。

 以前、別のブログで「マズローの欲求5段階説」の4段階目の欲求として承認(尊重)の欲求(Esteem)を紹介させていただきましたが

 アメリカの心理学者・アブラハム・マズローは「マズローの欲求5段階説」の中で、3段階目の欲求として人には所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)

情緒的な人間関係、他者に受け入れられていたい

どこかに所属しているという感覚を持ちたい

 があると言っています。ではなぜ「愛情に満ちた相互関係を結ぼうとする」のでしょうか、なぜ「どこかコミュニティに所属していたい」と思うのでしょうか?本書によれば、初期人類の中で生まれつき新和衝動(他者と社会的なつながりを持ち、愛情に満ちた相互関係を結ぼうとする衝動)を持っていない者は、

そうした衝動を持っていた者に比べて次世代に遺伝子を伝えられる確率が低かった

 といいます。新和衝動に欠ける遺伝子を持つメスが育てた子供は、往々にして成人まで生きることはできません。独り立ちするまでを愛情を持って子供を守り続けるチーターは数匹の子供を高い確率でしっかりと大人にまで成長させることができます。一方で、産卵後に保護されず、すぐ独り立ちを求められる鮭(サケ)の場合、成魚となって自らが生まれた川に戻ってこれるのはわずか1,000分の1以下の確率です。

 当然、新和衝動に欠ける遺伝子を持つオスも配偶者からよき夫、よき父として選ばれることはありません。新和衝動を持たざる者はメスであろうとオスであろうと自然と淘汰される理由がここにあります。これにより、新和衝動(他者と社会的なつながりを持ち、愛情に満ちた相互関係を結ぼうとする衝動)が強い遺伝子だけがますます強く、濃くなっていったと考えられます(仲間同士の結束が固い集団は、そうでない集団に比べて、環境的な脅威を乗り切れる可能性が高かったことも新和衝動が強くなっていく一つの要因と考えることができます)。

 人類の長い歴史で淘汰を繰り返すうちに、現代人はこの新和衝動が濃く残る遺伝子を持っていると考えることができます。こうした衝動を理解すると人が自然と群れてしまう理由も容易に理解できますし、コミュニティを形成して他者とのつながりを持つフェイスブックやツイッター、ラインなどのソーシャルメディアが流行る理由もうかがえます。

 世の中では人間関係の断捨離が流行っていますが、一方でこれらの衝動に逆らわず、上手くコミュニティを形成することや、所属と愛の欲求を満たすサービスを作り出すことで、現代人が強く持つ衝動を満たし、あなたのビジネスはより盤石なものになるのかもしれませんね。

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ハーバードビジネススクールの人間行動学講義

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2014-10-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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