ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。学習衝動を満たすことで仕事の満足度は高まる。

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ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。学習衝動を満たすことで仕事の満足度は高まる。

 今日は「ハーバードビジネススクールの人間行動学講義。学習衝動を満たすことで仕事の満足度は高まる。」です。

 職場で学習衝動を満たすことのできない人々は欲求不満を募らせていく。学習衝動のはけ口が見つからない場合、独創的な方法で管理者の意図を挫くことにエネルギーが振り向けられることが多い。学習衝動を満たすチャンスがあれば、明らかに仕事の満足度は高まる。

 アメリカの心理学者・アブラハム・マズローは「マズローの欲求5段階説」の中で、4段階目の欲求として承認(尊重)の欲求(Esteem)

自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求

 があると言っています。この欲求には他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができるレベルの欲求(マズローはこのレベルとどまり続けることは危険だとしています)と、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされるレベルの欲求の2つがあります(後者は他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される)。

 経営者やマネージャーはよく従業員に対して「金銭面以外のインセンティブ(動機付け)を行わなければならない」ということが言われますが、これは金銭面での動機付けだけではマズローの欲求5段階説でいう、2段階目の安全の欲求(Safety needs 安全性・経済的安定性)を満たすに過ぎず、従業員が求めるそれ以後の欲求を満たすことができないためです。

 一方で、金銭面以外のインセンティブである彼ら自身の成長(マズローの欲求5段階説でいう「技術や能力の習得」)を実現させることで、従業員の承認(尊重)欲求、あるいはその後にくる自己実現の欲求(Self-actualization)を満たすこともできるのです。

 仕事にやり甲斐を見出して「私は日々成長している」という実感を持っている人は、技術や能力の習得欲求が満たされることで、どんどん仕事をして成果を出してくれます。一方で、仕事を通して成長しているという実感が持てない人は多かれ少なかれ仕事に不満を抱いて、会社に悪い影響を与えてしまいます。

 後者の人も仕事にやる気がないというわけではなく、単に経営者が従業員の学習衝動や承認欲求を満たせていない場合がほとんどです。実際、やる気がないように見える部下でもよく聞けば意外にも上位の仕事をしたい(仕事を通じて学びを得たい、成長したい)と思っているものです。

 事実、

 ゼネラルエレクトリック社の名高いCEOジャック・ウェルチもこう言っている。

 「われわれは労働者たちに生産性の向上について貢献するアイデアを出すチャンスを与えてみた。すると、彼らが非常に豊富なアイデアを持っていることがわかった。これまで試してきた中で、生産性の飛躍的な向上につながったアイデアのほぼ100%は、労働者が出したものだった」

 「社員や部下がやる気がない」と嘆く前に彼らに金銭面以外のインセンティブ(技術や能力の習得欲求・学習衝動を刺激する仕組み)を考えてみてもいいかもしれませんね。

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ハーバードビジネススクールの人間行動学講義

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2014-10-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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