購買選択の心理学のカスタマーレビュー2

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カスタマーレビュー2

    92レビュー       おすすめ度
星5つ:★★★★★(58)    ★★★★☆92件のカスタマーレビュー
星4つ:★★★★☆(34)      書籍名:購買選択の心理学
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※原書のレビューを紹介しています。

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37人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★☆ バリー・シュワルツは広告が招く混乱、選択のパラドックスについて、素晴らしい入門書を書いてくれた。
2004/02/20 By Theodore A. Rushton
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 豊かな社会で生きる人々の多くは、数多くの選択肢に直面した場合に「選択肢が多すぎる」というジレンマを感じる。本書「購買選択の心理学」で、著者のバリー・シュワルツはこの事実を、様々な学術的なアプローチから分かりやすく読者に説明してくれる。

 「目の前に対峙する選択肢の数が多ければ多いほど、選択の自由は最終的に“選択肢という名の暴君となる”」バリー・シュワルツはこの本の巻末1ページを割いて、こんな主張をしている。これが著者が一番伝えたいことなのかもしれない。

 1930年代、アメリカのたばこ製造業者は「喫煙者が味の区別もつかないまま様々な種類のたばこを試していた」という事実を明らかにしている。これを上手く利用したたばこ製造業者は、巧みな広告戦略で、華やかなライフスタイルに関連付けて製品を販売していたのだという。これが現代における市場の基盤となっているように思う。

 自分の生活に十分に満足している人々は、自分が一番エレガントで、美味しくて、健康的で、社会的に信用できる食材を口にしているかどうか、など気にしない。自分自身のニーズに合った食材をただ買って食べるだけだ。

 華やかなライフスタイルの中にある選択肢というものは非常に分かりにくくなっているが、これは広告のせいだと思う。あなたはIBMのノートパソコンが欲しいだろうか?シスコ社のルーターが欲しいだろうか?サン社のワークステーションが欲しいだろうか?HP社のプリンターが欲しいだろうか?それら全ては結局、同じ契約製造業者が製造したものだ。あらゆるブランドの製品を購入しているようで、実はあなたは一つの製造業者の製品を購入しているだけかもしれない。この議論で重要な要素は、広告を派手にすることでも製品のブランド名でもない。製品があなた自身のニーズに合うかどうかである。

 バリー・シュワルツは広告が招く混乱、選択のパラドックスについて、素晴らしい入門書を書いてくれたように思う。彼の意見は適切であり、非常に読み応えがある内容になっている。おすすめの本。

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15人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 購買選択の心理学は、購買心理学や消費者心理を上手く読み解いた本だが、自己啓発本としても最高の本。
2009/05/18 By Kelly Cannon Hess
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 著者のバリー・シュワルツはこの珠玉の書の中で「人生は選択の連続だ」と考えている。あなたは、朝早く起きることを選び、シャワーを浴びることを選ぶ。服を着て仕事に行くことを選ぶ。あるいは大学へ行くか行かないかを選び、どの車を買うかを選ぶ。どの求人に申し込むのか、何味のアイスクリームを食べるかを選ぶ。

 21世紀のアメリカ人は、今までのどの歴史の中に登場する、他のどの社会よりも幅広い選択肢が用意されている。学校、車、職業、ブルージーンズのスタイルなどなど。このように数多くの選択肢が用意されていることは、一見素晴らしいことのように思える。しかし、バリー・シュワルツはそこに一石を投じる。

 著者は、過剰な選択肢があるゆえに、私たちは一つ一つの選択に対して時間の心のエネルギーを食いつぶしてしまっているという。際限なく悩み、考えられる選択肢や、得られる成果をハラハラドキドキしながら分析する。それだけであればまだしも、選択肢が多くなればなるほど、せっかく悩んで選んだモノを、たとえ自分自身のニーズに合っていたとしても、自らの意思決定に後悔してしまうことが多いという。

 私たちの祖先が暮らしていた「簡素な生活」において、選択肢というものはごく限られたものだった。人々は育った町に暮らし、一人の人と添い遂げて、定年まで同じ職場で同じ仕事をする傾向にあった。これは可能性が限られた人生のように思うかもしれないが、調査によれば40年前の人々は現代に生きる私たちよりも幸福度が高かったことが明らかになっている。

 もちろん「じゃあ1960年代に戻ればいい」なんていう、非現実的で乱暴な主張をしたいわけではない。重要なことは選択肢が過剰にある現代と上手く向き合って、現代なりの対処の方法を身につけること。

 例えばその一つが「追求者」となるか「満足者」となるかということ。理性的な考え方をすれば、選択肢が余りあることは良いこと。こういう状況と上手く向き合うには、繰り返すが「追求者」となるか、あるいは「満足者」となるかが重要となる。

 「追求者」になるということは、慎重に分析し、考えられるあらゆる選択肢を比較することを言う。一方で「満足者」になるということは、妥当と思われるまで選択肢の数をあえて制限すること。そして、最初に満足できたものを受け入れるということ。もちろん、この使い分けはケースによるかもしれない。なんらかの仲間を選ぶ際には「追求者」になるべきかもしれない。一方で、購入する車を選ぶ際には「満足者」がいいかもしれない。後になって、自分が購入した車が、他に検討していた車よりもスペックが劣っているとわかったら、後悔の念が強くなってしまうかもしれない。その苦悩は、一過性のものに過ぎないというのに。

 「購買選択の心理学」は購買心理学や、消費者心理を上手く読み解いた一冊だが、自己啓発の本としても最高の一冊だと思う。著者はいたって冷静に、自分自身の主張やアイデアを、あらゆる研究結果とともに紹介してくれる。感情に走らず、説教じみたところもない。一見、難しそうな科学的データを述べながら、読者を見下すようなこともない。おすすめの一冊。

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15人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ あらゆる意思決定のメカニズム。人は勘や過去の習慣から物事を判断して選択に失敗することが数多くある。
2005/2/22 By D. S. Bornus
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 私はたまたま書店でこの本を見つけ(※書店販売は米国版のみ)、興味深かったので図書館でこの本を借りた。その後、何度も借りながら、頻繁に参照することになったので、実際に購入した。今は他の人にもあげるために、何冊か追加購入したところ。

 これだけ情報が溢れ返る社会で、自己責任で何かを決断していく。そんな重荷を背負って生きる世の中で、優れた意思決定や決断をするためには、様々な“正しい情報”に精通している必要がある。

 一方で、不幸なことに、私たちは誤った情報やマーケティングされきった市場にどっぷりと漬かっているため、これがなかなか厄介なことになる。目の前にある選択肢にふるいをかける。他の選択肢を外す。ランダムに選んでみる。気づいていない要素に左右される。そもそも“選択しない”という選択をすることもある。

 この本は「購買選択の心理学」というだけあって、主として買い物や商品、サービスという分野を対象に考察されている。ただ、これは他の多くの分野にも同様のことが言えるように思う。政治、書物(作家)、宗教、職業、教育、人間関係、投資、娯楽など。

 人生のあらゆる分野で、この意思決定のメカニズム、考え方が当てはまるように思う。あらゆる選択肢をじっくりと判断することをしない。死の砂時計から砂が落ちていくのも気付かずに、それを遅らせようとしない。直感や勘、過去の習慣から物事を判断して、選択に失敗することも多くある。巨大な博物館に行って、展示品から展示品へと走り回って、閉鎖時間までに何とか全てを網羅しようとしても上手くいかないようなもの。

 著者のバリー・シュワルツは本書の中で、私たちが日々、直面する大量の選択肢をふるいにかけるための戦略を教えてくれる。常に最高のモノを求めるのではなく、自分なりの基準を持つこと。そして、その中で十分に良いものを選ぶこと。あるいは意識的に選択肢の幅を狭めたり、感謝の姿勢をとれるように訓練する具体的な方法が紹介されている。私たちの1日は24時間しかなく、時計の針は常に動き続けている。この本を手に取り、その価値を感じるべき。

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11人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ より良い選択をする方法を追求するのではなく、「より満足度の高い選択を行う方法」を読み解く本。
2004/06/09 By Customer
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 著者のバリー・シュワルツはより良い選択をする方法を探求するのではなく、その代わりに「より満足度の高い選択を行う方法」を本書の中で読み解いている。しかも、科学的な根拠や研究結果が裏付けられた主張である点が非常に興味深い。

 選択肢が増え続けることは、客観的に見れば幸せであるように思える。ただ、選択肢の増加は必ずしも(以前ほど)満足できない場合もある。何かを決断するときに、あれもこれもと気をもんで決断した挙句、「自分は果たして本当に正しい選択をしたのだろうか?」と思い悩み、後悔するという。

 私はバリー・シュワルツのおかげで、選択や意思決定にまつわる不安が生まれる心理学的根拠を理解することができた。著者は、私たちが生きる現代社会にあって、より満足度の高い意思決定方法や決断方法を提供してくれる。私たちは、圧倒されるほどに無数の選択肢が存在する世界に住んでいる。シリアルひと箱を購入することから、理想的な職業選択に至るまで。限りない選択の連続の人生を生きている。

 心から楽しみながら、この本を読むことができた。あっという間に読むことができる。タイトルに興味をそそられるなら、手にとってみるべき、期待を裏切らない良書。

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6人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 多数の選択肢から選択すると、その意思決定に満足できない。自らの決断にも強い後悔の念を抱いてしまう。
2006/2/26 By J. Gunderson
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 この本は、私たちが日頃考えていること(思考)と、実際の行動には大きな開きが存在していることを教えてくれる。私たちは誰しも、選択肢は数多くあればあるほど良いと考えている。素晴らしい選択肢が数多く用意され、選択の幅が広い店に行きたいと思うもの。

 しかし、著者のバリー・シュワルツは全く隙のない調査や研究結果をもとに、その誤りを指摘してくれる。人は、数多くの品物から選択をするという行為によって、最終的な意思決定に満足できない。自らが下した決断に対して強い後悔の念を抱いてしまうことも多くあるという。

 個人的には不満を軽減するための方法やアドバイスが、私にとっては少々難しいように感じた。自己を律するのは苦手だから。もう少し、敷居の低いテクニックも紹介されれば、なお良い本になると思う。

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6人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★☆ 科学の進歩で選択肢はどんどん増えているが、その一方で賢明な選択をするための方法を教わることはない。
2005/7/20 By Rupesh Verma
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 分かってはいても、なかなか「選択肢が多いことによって現在の生活の質が下がっている」という著者の意見に完全に賛同することはできない。ただ、この本自体はとても気に入っている。

 選択肢が多いことでまず入ってくる情報が増える。情報が増えれば、当然お金や時間をかけて情報をふるいにかけ、要らないもの取り除き、最高の(あるいは十分良い選択)を選ぶための努力がさらに必要となる。

 人間というのは本質的には怠惰な生き物であり、余分な努力を忌み嫌う。ただ、その一方で、現代生活のあらゆる分野において、旧世代の人々と比べて非常に多くの選択肢が存在している。歯ブラシを選ぶといった些細なことから、人生のパートナーを選ぶという重要な選択まで。

 著者のバリー・シュワルツは繰り返しこう言っている。「私たち消費者は一般的に賢い選択をする訓練はしていない。そのため、ほとんどの場合で不満の残るやり方で物事を選択している。結果として選択肢が多ければ多いほど、不満の種類も多くなる」と。そしてパラドックスとして「満足できると思った選択肢が、実際にはいくらも効用を得ないうちにその存在に慣れてしまう」ということ。

 科学の進歩によって選択肢はどんどん増えているが、その一方で、賢明な選択をするための方法は教わることがない。教育の進化によって、人々は字を読めるようになっているが、読むモノをどう選ぶかはその人次第である。

 この本は、日々、より良い選択をし、満足度を高め、後悔しないための方法を学ぶうえでは素晴らしい出発点となる。「過ぎたるは及ばざるが如し」。「より多く」を求めることは「より多く」の犠牲を伴うことでもある。私たちはこの点に気が付かなけれならない。

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9人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 多くの人が合理的かつ論理的だと考える選択や意思決定方法は、実は最良の結果をもたらしてはくれない。
2004/12/31 By Michel Avery
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 この本は私のような科学な苦手な読者のために、様々な分野における研究・調査をもとに分かりやすく噛み砕いて、購買選択の心理学について教えてくれる。

 私たちは経済競争がある社会を行きている。それを踏まえれば、人々に十分な選択肢が与えられれば、様々な選択肢のあいだで競争が起こった結果、「最高のモノ」だけが市場で生き残るように思われる。製品だけではない。学校、職業、政治など常に最高のものが生き残るはずだ。また、私たちの社会では、選択の幅が広がれば広がるほど満足度も大きいと思われている。

 しかし、著者のバリー・シュワルツは、こういった仮定に次々と疑問を投げかけていく。第一に、私たちの多くは選択肢を持ちすぎているという。私たちの多くは最高の靴や最高のランプシェードを家に持ち帰りたいと考える。でも、最高の製品を選択しようとするために、あまりに多くの時間を費やし、不安な気持ちにもなってしまうという。

 でも私たちが望む姿は本当にそうだろうか?それだけの時間を費やし、精神を疲弊させてまで得た結果に対して、果たして満足しているだろうか?実はここに大きな乖離が存在している。私たちの多くが合理的かつ論理的だと考える選択方法は、実は最良の結果をもたらしてはくれない。

 人生はあまりに短いのだから、決断や選択に時間を費やしてばかりではいけない。この本を読んで、私はそう強く感じた。

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5人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 現代は豊かで可能性が広がったように思えるのに、不安度は増し幸福度は下がっている。ここに矛盾がある。
2008/03/19 By Alexander Kemestrios Ben
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 こうしてここでこの本のレビューを書き、次は何をするべきかを考えている。本を読んで、テレビを見て、宿題をして、Googleで情報を検索するか、あるいは、カードゲームで遊ぶのか。

 このままいくと、おそらく読書をすると思う。じゃあ、どの本を読もうか。おそらく最後まで読まない本が本棚に50冊は積んであると思う。おまけに、読む本を選ぶ時間が、実際に本を読む時間よりも長くかかっている。

 これが本書「購買選択の心理学」に書かれた内容の一端でもある。私たちは自分自身の人生が素晴らしいものだと思っている。モノが豊かにあふれ、選択肢や通信方法も、数十年前よりもずっと増えている。しかし、実際はというと、人々は未開の時代ほど幸福度は上がっていない。テレビやケーブルテレビは200チャンネル以上もあり、インターネットを使えば、それ以上に数多くの選択肢が用意されている。その一方で、私たちはどちらかというと以前よりもストレスを感じ、不安でもやもやした感覚を抱いている。

 豊かで可能性が広がっているように思えるのに、不安度が増し、幸福度は下がっている。ここに矛盾、パラドックスが生じている。

 この本で著者のバリー・シュワルツは、このパラドックスを紐解いていく。そして数多くの研究結果や調査結果でその事実を裏付けてくれる。人間という生き物は通常「追求者」と呼ばれるカテゴリに属する。私たちは可能な限り最高かつ究極の取引を求めようとする(金融市場での取引でも、スーパーマーケットの買い物でもどちらであっても)。

 しかし、これがゆえに選択や意思決定に際して大きな過ちやストレスが引き起こされるという。人は考え始めてしまう。「私は果たして最良な配偶者を選んだのだろうか?」、「私が購入した本は、果たして最適なものだったのか?」、「先月納車したこの車。本当に今の自分に最適な一台だったのだろうか?」と。隣の芝生は青く見えるとはよくいったもの。

 この本では、他の書籍とは違った方法で、私たちの日々の生活が描写されている。対象読者として、本書はマーケターやビジネスパーソン向けに書かれているが、個人的にはもう少し一般大衆向けにも書いて欲しかった。

 この本が気に入ったら、ぜひカーネマンとトベルスキーのよりテクニカルな作品を併せて読むことをおすすめする。彼らの作品は、人間が意思決定をする場合の経験則を理解するには不可欠であり、おすすめ。

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5人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 消費者は最適な選択肢が数多くある場合よりもよく知っている選択肢が少しだけある場合を好む。興味深い。
2005/8/20 By John C
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 著者のバリー・シュワルツは、あまりに過度に情報を収集することなく、限られた知識や情報の中で意思決定をするほうが有利に働く理由を本書の中で分かりやすく紹介してくれている。これは非常に優れた戦略であるように思える。

 私にとってさらに興味深かったのは、市場調査や研究結果によって「消費者は“最適な”選択肢が数多くある場合よりも、よく知っている選択肢が少しだけある場合を好む」ということ。これは特にビジネスをしている人間にとっては目からウロコの重要なポイントなのではないだろうか。

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12人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 著者が最新の研究結果をもとに購買選択のストレスを軽減させる方法を紹介してくれる点が素晴らしい本。
2004/01/09 By Janet Boyer
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 私たちが生きる世界には、身の回りに選択肢が数多く存在している。ジーンズを選ぶとき。自動車保険を選ぶ時。食料雑貨を買うとき。長距離電話会社を選ぶとき。コーヒー1杯を注文する時。どの宗教を信仰するのか、などなど驚くほどたくさんの選択肢に日々直面している。

 ちょうど先週末、私は夫と一緒に故障した乾燥機の代わりに新しいモノを買いに出かけた。ただ、いざ家電製品コーナーに足を運ぶと、数えきれないほどの乾燥機がそこに並んでいた。デジタル式の乾燥機に絞ってみても、無数に存在している。私は販売員に冗談っぽく言った。「私はただ、ぐしょぐしょの服を乾かしたいだけなのに」と。

 著者のバリー・シュワルツは、自分自身でコントロールすることの大切さを説きながら、過剰なまでに選択肢が存在することの逆効果についても紹介している。

 本書の冒頭からバリー・シュワルツは、とっつきやすく魅力的なエピソードを交えながら、劇的に増加した選択肢は、問題を解決するどころか、逆に大きな問題を引き起こしている、と主張を展開している。

 彼はジーンズを例に挙げて、過剰な選択肢について説明しているが、その他にも近所のスーパーマーケットにはクッキーが285種類並んでいる。チョコチップクッキーだけでも21種類ある。また、地元の電器店では電話一つをとっても85種類が取り揃えられている。ここには携帯電話が含まれていないことを考えると恐ろしいほど。いまや、大学の売店でさえ、知性を感じさせるちょっとしたショッピングモールのようになっている。

 平均的なアメリカ人は、教会へ行く回数よりも多く、そのショッピングモールに足を運ぶ。ショッピングモールの数は今や高校の数を上回る。しかし、人々にもたらす効用を調べた調査では、それだけ足を運ぶ食料雑貨の買い物はビリから2番目の効用(満足度)しかもたらしていない。

 人々が買い物に行く回数は増えているのに、楽しみや満足度が減っていることに本書の大きな主張が隠れている。この辺りの考察についても大変興味深い内容が紹介されているので一読の価値がり。

 本書によれば私は買い物の際に、あれこれ考え過ぎて多くの時間を浪費してしまうタイプの人間。実際、レストランに行って注文を決めることができず、20分程度かかってしまった経験もある(本書を読み終えた今は、少しましになっているが…)。

 この本が素晴らしいと思う点は、著者のバリー・シュワルツが最新の研究結果を組み合わせて、購買選択に関わるストレスを大きく軽減させる方法を紹介してくれる点にもある。選択肢の幅を管理できる数に制限すること。そして自制心を持って重要なものだけを選び、残りは捨ててしまうこと。最終的にすべき選択から、より大きな満足感を得る方法に至るまで、11段階の実用的なステップに分けて教えてくれる。

 そうそう、私はこの本のおかげで新しい乾燥機選びを比較的楽に終えることができた。服が乾いた時にシグナルで知らせてくれる。大容量で手動ダイヤル仕様なものがあれば十分だと気付くことができたから。

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購買選択の心理学

商品詳細
2014-10-07 | Posted in 未分類No Comments » 

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