人は選択肢について知れば知るほど現実には満たされなくなる。知るほどに全てを手にできないと思うから。

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カスタマーレビュー

人は選択肢について知れば知るほど現実には満たされなくなる。知るほどに全てを手にできないと思うから。

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★★★★★ 人は選択肢について知れば知るほど現実には満たされなくなる。知るほどに全てを手にできないと思うから。
2004/06/16 By Richard Nelson
レビュー対象商品: 購買選択の心理学

 この本のタイトル(原書のタイトルは『The Paradox of Choice: Why More Is Less』)を聞いただけだと、その内容を直感的に理解するのは難しいかもしれない。ただ、2ページ目まで読み進めれば、すぐにこの本が何を言いたいのか掴めると思う。

 著者のバリー・シュワルツは一見すると内容が薄いように思われる本の中で、驚くべき話やアイデアを数多く読者に提供してくれる。タイトルや本書の冒頭で語られる内容はその一端にすぎない。科学技術が発展を続け、生活は楽になり、豊かさを感じるはずなのに、一向にその気配は感じられない。その理由をパラドックス(逆説)として説明している。

 選択肢がありすぎることは、意思決定に非常に長い時間を費やさなければいけないことを意味する。そうやって人々は神経をすり減らしている。以前はもっと簡単に判断できたし、選択の余地もなかったはず。
 例えばバリー・シュワルツはジーンズを購入する場面を例にとって話を始めている。スリムフィット?スリムフィット、イージーフィット、リラックスフィット、バギー、エキストラバギー、ボタンフライ、ジップフライ、フェードブルーとレギュラーブルーなどなど。同様の問題は電話のサービスやプランを選ぶ際にも起こりえるかもしれない。

 住む場所、結婚相手、食べていくための仕事選びなど、生活のあらゆる面で、私たちは数多くの選択肢に直面している。そして、それらの選択肢は、全てを吟味して選ぶ時間がないほどに拡大している。人々はそういった選択肢を目の前にして、選択後に後悔したり、不平不満を言ったり、そもそも何も選ばない時もある。あらゆる選択肢を吟味して、一つだけを選ぼうとすると心が麻痺してしまうこともある。また、気に入ったはずの選択肢が後になって魅力が薄れていくケースもある。

 人生の中で、私たちは選択肢の性質を判断して意思決定をする。家から遠く離れた町での将来性ある良い仕事か、あるいは家から近い場所にある将来性の低いそこそこの仕事なのか、など。選択肢について、よく考え、よく知ろうとするのではないだろうか。

 しかし、著者のバリー・シュワルツは人は選択肢について知れば知るほどに、現実にどんどん満たされなくなるという。選択肢について知れば知るほど、人はその選択肢における良い面全てを手にできないと思う生き物だから。

 こういった状況と上手く向き合い、問題を対処する方法をこの本は教えてくれる。心理学者である著者の本は、読み物として完璧ではないかもしれない。それでも、現代生活で大きな役割を果たすテーマについて、魅力的に知識やアイデアを教えてくれる。

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購買選択の心理学

商品詳細
2014-10-07 | Posted in 未分類No Comments » 

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