ハーバードビジネススクールの人間行動学講義
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米アマゾン4.2スター。
“この本を読んで特に面白いなと思ったのは、著者たちが自分たちの理論を特に職場でのふるまいに応用しようとするパートです。” Gary B.Cohen(4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。)
“著者たちは4つの衝動のバランスをうまくとることができれば、我々は人類の進化における次のステージに進めるだろうと提唱している” Gerry Stern(2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。)
“この本は正しい、もしくは正しい考え方の上に書かれている” Ross Bagley(1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。)
“この本はハーバードビジネススクールの2人の教授によって書かれた進化心理学の決定版である。この分野に精通している読者であっても、この本で語られるアカデミックで新しいアプローチには学ぶ点が多くあることは間違いない。” Dennis Littrell(29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。)
“人間という生き物を真に理解する素晴らしいモデルがこの本にある” Ross Bagley(9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。)
人はいかにして選択を行うのか?DRMの巨人マイケル・マスターソンがマーケティングの柱とし、年商700億円企業を生み出すエンジンとなった名著が、遂に日本上陸!この本は、なぜ、人は突き動かされるのか?という人間が起こす「衝動」について研究した本です。著者によると、この衝動には
なぜ、衝動買いをしてしまうのか?
女性が男性を選ぶ唯一の絶対基準。
好奇心とは一体何か?
人間が不合理な行動をしてしまう理由
といった人間の行動原則的な内容が書かれており、あらゆるビジネスシーンにおいて応用可能な内容になります。
人が高カロリーな食べ物をやめられない理由。
アメリカ人の3人に1人は肥満症ー。つまり、寿命を縮めかねないほど太っています。日本でも肥満者の割合は男性30.4%、女性21.1%と高い割合を占めています。そして今この瞬間にもアメリカや日本だけでなく、世界中のますます多くの人間が、ほとんど役に立たない減量プログラムやダイエット食品、流行のダイエット法に何十億ドルも費やしています。わざわざそんなことをしなくても、デザートワゴンが通るたびに「いいえ、結構です」と言うだけで済むのにもかかわらずです。
ロバート・フランクが指摘するように、こうした行動は、従来の経済学的な人間モデルからすれば理解不能かもしれません。しかし、本書で紹介されている人が持つ衝動を理解すれば、
なぜ人間は高カロリーな食べ物に魅力を感じてしまうのか、執着してしまうのか、
それらを手に入れるために身の危険も顧みずに行動してしまうのかを理解することができます。もちろん人間の根本的なこれらの衝動を理解することができなければ、あなたは永遠にほとんど役に立たない減量プログラムやダイエット食品、流行のダイエット法に何十億ドルも費やす側のままでいることになるはずです。
3日後の120ドルより今日の100ドルを選ぶ理由。
複数の報酬から1つを選ぶ場合、それが同時に手に入るのであれば、人は常に大きな利益につながるほうを選択する。従って100ドルの報酬と120ドルの報酬のどちらかを選ぶ場合、両者が同時に手に入るのならば、答えは自明です。誰もが120ドルを選ぶに決まっています。しかし、報酬のタイミングにズレがある場合、人々が合理的な選択モデルと一致しない行動を取ることはよくあります。たとえば、28日後に100ドルもらえるのと、31日後に120ドルもらえるのとでは、どちらがいいでしょうか?
たいていの被験者は合理的に振るまい、120ドルのほうを選択します。ハイパーインフレでも起こらない限り、3日間待ったほうが得だとわかっているからです。ただ被験者に対して、今日100ドルもらえるのと、3日後に120ドルもらえるのとではどちらがいいか聞くと、「今日100ドル欲しい」と答える傾向がずっと強くなります。最初の選択と比べて、こうした行動は明らかに非合理的です。なぜこれらの被験者は先ほどのように3日間待てないのでしょうか?なにしろ、どちらの場合も報酬のタイミングのズレは3日間で、まったく変わらないのですから。
実はこのロジック(論理)を理解することで
なぜ多くの人々が衝動買いに走り、あとで後悔するようなものをつい買ってしまうか
を説明することができます。衝動買いが毎日のように繰り返されるのは、“ある要素”が人類の進化の遺産だからにほかなりません。組織改革の分野において、マネージャーが人員削減や企業の買収、子会社の売却といった短期的手段によって企業業績を改善しようとし、社風の改革や投資といった長期的な改善策が避けてしまうのも、この“ある要素”で全て説明ができるのです。
目次・章立て
まえがき
序文
PART1 知の統合を目指して 人間の本質の理解への序論
Chapter1 包括的な人間観の追求
Chapter2 人間の心はどのように進化してきたのか
Chapter3 生まれながらの衝動とスキル
PART2 人を突き動かす4つの衝動
Chapter4 獲得衝動(D1)
Chapter5 親和衝動(D2)
Chapter6 学習衝動(D3)
Chapter7 防衛衝動(D4)
PART3 4大衝動の実態 具体的なコンテクストにおける人間の本質
Chapter8 文化、スキル、感情 新たなパズルのピース
Chapter9 「社会的動物」の誕生
Chapter10 多様性はどこから生まれるのか?
PART4 人間の本質と社会
Chapter11 職場生活における人間の本質
Chapter12 未来への展望
〈後記〉未来への研究提案
著者略歴
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著者紹介
ポール・R.ローレンス
ハーバード・ビジネス・スクールウォレス・ブレット・ドンハム記念組織行動学講座名誉教授
ミシガン出身。アルビオン・カレッジで社会学と経済学の学士課程を修了。ハーバード・ビジネス・スクールで組織行動学の修士号・博士号を取得。ハーバード・ビジネス・スクールではジョン・P・コッターと並んで、組織行動学の看板教授だった。組織における人間行動を科学的に探究することを旨とし、人間行動の観点からアプローチした1990年代のロシアの変革を追った評論では定評がある。
「Organization and Environment」「Renewing American Industry」「Administering Changes」「Behind the Factory Walls:Decision Making in Soviet and U.S.Enterprises」など、共著も含む26冊の著作を発表した。
ニティン・ノーリア
ハーバード・ビジネススクール学長。インド工科大学ボンベイ校で化学工学の学士号を取得した後、マサチューセッツ工科大学スローン・スクールで経営学博士号を取得。1988年よりハーバード・ビジネススクールで教鞭を執る。リーダーシップ、企業刷新、組織変革を専門に研究。企業の現場でインタビューを行いながら、経営の実態を踏まえた鋭い論文を発表し、多くの経営者に影響を与えている。75編以上の論文と、ジョージ・R.テリー賞を受賞した「The Differentiated Network」を含む16冊の共著者・共編著書を発表している。
現在、ハーバード・ビジネススクール学長として、同スクールの教育改革に熱心に取り組んでいる。