お客が集まるオンラインコンテンツの作り方

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お客が集まるオンラインコンテンツの作り方

ニッチ市場を制するためのブログとソーシャルメディアの使い方
(アン・ハンドリー、C・C・チャップマン著)

Content Rules: How to Create Killer Blogs, Podcasts, Videos, Ebooks, Webinars (and More) That Engage Customers and Ignite Your Business

(90日間返品保証付・通常配送無料)

※原書のレビューを紹介しています。
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ウェブは顧客に働きかける最良の機会を与えてくれる。

 ブログ、YouTube、Facebook、Twitter、その他もろもろのオンライン・プラットフォームは、企業が顧客や見込み客に直接働きかけるための願ってもない機会を与えてくれる。それは幸運なことだ。なぜなら、従来の方法(広告で煩わせる、ダイレクトメールを送りつける、電話で夕食の邪魔をする)だけを使うときとは比べものにならないほど、自分の会社やブランドについての認知度を高めるための、とてつもなく大きな機会を得られるのだから。

 インターネット、もっと具体的に言えばウェブベースのツールやテクノロジーが登場したおかげで、今ではブログや動画、ウェビナー(オンラインセミナー)、ウェブサイトなどのオンライン・コンテンツで顧客を引き付けることができる。もうしつこく彼らを追いかける必要はない。

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コンテンツこそ王様。コンテンツがすべてを支配する。

 それどころか、優れたコンテンツを作りさえすれば、顧客同志がウェブ上のさまざまな場所でそれを共有し、広めてくれさえするのだ。すばらしいコンテンツを作れば、自然に顧客が集まってくる。とびきりのコンテンツを提供すれば、顧客はあなたに代わってメッセージを共有し、広めてくれる。いまだかつてない、「コンテンツこそ王様」の時代が来たのだ!コンテンツがすべてを支配する!

 もちろん、人生で起こる多くのことと同じように、顧客自らがあなたの代わりにストーリーを語ってくれるような幸運は、そう簡単には手に入らない。たしかにコンテンツが支配する時代が来たのかもしれないが、そのためには提供するコンテンツが適切な種類のものでなければならない。つまり、顧客を第一に考え、信頼でき、説得力があり、楽しく、驚きを与え、価値があり、おもしろいコンテンツだ。言い換えれば、それは人々の注意を「つかみ取る」ものでなければならない。

今では、すべての企業が事実上の出版社となっている。

 ずいぶん大変そうだ、とあなたは思うだろうか?そのとおり!次のような効果を持つ説得力あるコンテンツを作り、ウェブ上に送り出すのは、大変な作業なのである。

見込み客にアピールする。

彼らが価値を見出だせるものを与える。

彼らにさらに多くを求めさせる。

 今では、すべての企業が事実上の出版社となり、彼らが働きかけようとしている人たちに価値を与えるようなコンテンツ作りに精を出している。ところで、ここで「出版」という言葉を使うことに、私たちは少しためらいを感じている。なぜなら、読者の多くにとって、この言葉は本や雑誌の類を製作することを意味するだろうからだ。

 ほとんどの企業は何かを出版するという経験などほとんど持たない。自分たちを出版社と見なすこともないだろう。それよりも、特定の業界(製造業でもサービス業でも他の何でも、あなたの会社が属する業界)の一企業だと位置づけているはずだ。

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支持者基盤を開拓するコンテンツが大躍進につながる。

 しかし、企業が出版社になっているという言葉で私たちが表現したいのは、紙にインクを載せたり、印刷したり、本を綴じたりするプロセスのことではなく、人々が興味を持つ価値ある情報を提供することが、新しいビジネスをもたらすという考え方だ。今の企業には、顧客になってくれそうな人たちが何に興味を持っているかを把握し、その需要に応えるものを作って提供することが求められている。それこそが出版社がしている仕事にほかならない。

 もっとも、オンライン・マーケティングをビジネスの構築に役立てようと考えている企業や個人は、その一歩先まで進まなければならない。顧客の助けになるものを生み出し、顧客に頼りにされる存在にならなければならない。そして、最終的には製品やサービスの購入という行動に相手を導く必要もある。今の時代なら、支持者基盤を開拓するコンテンツを提供し、彼らをあなたの会社の製品やサービスに夢中にさせれば、それがビジネスの大躍進につながっていく。

コンテンツ・マーケティングにおける課題第1位とは。

 もちろん、問題はそれほどの成功を収めるのは大きな挑戦になるということだ。際立ったコンテンツを生み出すということは、どういう意味なのだろう?そして、どうしたらそれを継続的に行なうことができるだろう?大勢のライバルたちが一斉に声を上げている中で、自分の声を聞いてもらうには?なぜあなたのブログにはコメントがまったく書き込まれないのだろう?注目されるコンテンツを作るというのは、やはり大変な作業ではないだろうか?

 そうたしかに大変だ。2011年末に実施された1,000社を超える企業を対象にした調査では、「人々を夢中にさせるコンテンツの創出」が、コンテンツ・マーケティングにおける課題として第1位に挙がった(図0.1を参照)。

コンテンツマーケティングの課題

コンテンツ製作プロセスから広く拡散させる方法まで。

 そこで登場するのが本書である。この本ではコンテンツの製作プロセスをわかりやすく説明し、見込み客を引き寄せるような際立ったブログやポッドキャスト、ウェビナー、Eブック、その他のウェブコンテンツを作る秘訣を紹介する。興味をかき立てる魅力的なストーリー、動画、ブログを作る基本を教え、実際にコンテンツができあがったときには、どうしたらそれをネット上で広く共有してもらい、ファンを開拓し、あなたの会社の製品やサービスに夢中になってもらい、ビジネスを活気づかせるかについても伝授する。

 言い換えれば、この本はあなたに成功のための準備をさせる。この本1冊で、人々が興味を持つコンテンツ、あなたのビジネスを牽引してくれるコンテンツを開発するためのノウハウをカバーできる。そのノウハウを習得した企業は、すでに優れたコンテンツを提供し、信頼を築き、安定した顧客基盤を確実に広げている。あなた自身の努力にインスピレーションを与え、知恵を授けるために、この本では成功企業がどのようにそれを成し遂げたかを紹介していこうと思う。

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多くの本は肝心な作成方法を深く掘り下げていない。

 本書はジョン・ワイリー・アンド・サンズがデイヴィッド・ミーアマン・スコットの協力を得て刊行してきた「ニュー・ルールズ・オブ・ソーシャルメディア」(ソーシャルメディアの新ルール)シリーズの1冊である。デイヴィッドは『マーケティングとPRの実践ネット戦略』で、買い手との関係を構築するために際立ったオンライン・コンテンツの創出という考え方を、他に先駆けて発表した。

 彼の本(そして、シリーズの他の本、例えばブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアの共著『インバウンド・マーケティング』(すばる舎)や、スティーヴ・ガーフィールド著の『Get Seen(仮邦題:見てもらえる動画の作り方)』は際立ったコンテンツの重要性を検証しているが、その肝心の方法については深く掘り下げていない。そこで考え出されたのが本書である。本書はそのノウハウを提供することによって、シリーズの他の本を補完する役割を果たすはずだ。

優れたコンテンツを生み送り届ける方法を全て教える。

 これはたとえれば、赤ん坊を迎えることと少し似ている。子どもを持つことを想像し、子づくりに励むのは難しいことではない(楽しくもある)。しかし、実際に授かって、少しの間もじっとしてくれず要求の多い赤ん坊の世話をするーー休む間もなく!永遠に続くかと思われるほど!ーーとなれば、話はまったく変わってくる。大変になるのは生まれてからなのだ。しかし、子育てと同じように、コンテンツをうまく育てることができれば、驚くような結果をもたらし、最後には豊かでやりがいのある仕事になる。つまり、それだけの価値があるということだ。

 このたとえは、あなたを怖気づかせるだけだろうか?もしかしたら、厳しい判決の宣告、あるいはあまりに手ごわい仕事だと感じさせただろうか?そんなに大変な仕事をするくらいなら、このままずっと子どもを持たないまま過ごしたほうがいいと考えているだろうか?それなら、このたとえを少しかみくだいて考えてみよう。もちろん、誰もが親になる必要はない。しかし、もしあなたの会社がウェブサイトを立ち上げているのなら、すでに子どもがいるのも同然なのだ。そして、コンテンツ作りはあなたが思っているほど恐ろしいものではない。なぜなら、この本がガイド役となって、あなたがオーディエンス(※マーケティングの対象となるネット利用者やサイト訪問者)を特定し、優れたコンテンツを生み出し、それをターゲットにしたコミュニティーに送り届ける方法をすべて教えるからだ。

どうしたらコンテンツを生み出せるかを集中的に扱う。

 第1章(CHAPTER1)で軽く触れる以外には、この本では前置きに無駄なスペースをとることはしない。つまり、世の中のルールは変わり、製品第一主義のコミュニケーションと宣伝文句の羅列だけでは、もう効果的にブランドを売り込むことはできないということを、詳しく説明することはない。要するに、この本では、あなたがすでにキラーコンテンツ(※圧倒的な魅力を持ち注目度の高いコンテンツ)の必要性を確信しているという前提に立って話を進める。しかし、もしもっと詳しい論拠が必要だと思うなら、入門書としてデイヴィッド・ミーアマン・スコットの『マーケティングとPRの実践ネット戦略』を読むことをお薦めしたい。

 この本では『実践ネット戦略』でカバーされなかった領域を扱う。魅力的なコンテンツを作り、それをより多くの人と共有するための具体的な方法を、コンテンツい含めるべき要素、必要なインスピレーション、役立つツールなどを通して説明する。つまり、なぜコンテンツが支配するのかではなく、どうしたら支配するコンテンツを実際に生み出せるかを集中的に扱うということだ。

 そしてあなたには次のことを約束しよう。

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この本を読んでもらううえで、あなたとの3つの約束。

退屈させない。

 ビジネス書の中には、本当にだらだらと無駄話を続けているものがある。私たちはこの本を、消化しやすいハウツー形式で書くことにした。ざっと目を通すだけでもいいし、読み飛ばして好きな場所に移動してもいい。いったん本を置いて、また後で戻ってきてもかまわない。そういう構成にしてある。

本書のコンセプトが生まれた背景を説明する。

 読み進めるうちに、この本では文学やジャーナリズムの世界の言葉を借りて、要点やコンセプトをわかりやすく説明していることに気づくはずだ。その理由のひとつは、著者である私たちがこのふたつの世界での経験を持つためである。つまり、文学とジャーナリズムは私たちにとってなじみのある領域であり、つねにそこから着想を得ているのだ。

 しかし、これらの分野からの例を挙げているのは、マーケティングがストーリーテリングのスタイル(文学)や、優れた報道の基本や技術(ジャーナリズム)から多くを学べるからでもある。作家やジャーナリストは、ずっと以前からオーディエンスに合わせたコンテンツを作ることを得意としてきた。顧客とのコミュニケーション技術を高めるためのヒントを得るのに、これほどわかりやすく、アクセスしやすい優れた手本を見つけることは難しいだろう(もし見つけたら教えてほしい)。

多くの行程表を用意する。

 本書の前半(ほぼ第1部(Part1)に相当)では、優れたコンテンツを作るためのルールを紹介し、詳しく説明する。第2部(Part2)は、あなたが取り入れたいと思うようなコンテンツの作り方を、タイプごとにステップに分けて教える。第3部(Part3)は、見込み客を顧客に替えるようなコンテンツについて、10のケーススタディーを提供する。そして最後の第29章(CHAPTER29)は、あなた自身のコンテンツ開発努力を評価するための、手軽なチェックリストとなっている。

紹介するコンテンツルールは誰にでも当てはまる。

 そしてこれもはっきりさせておこう。この本で「ビジネス」(取引)という言葉を使うときには、あらゆる種類のビジネスを意味している。企業間の取引(B2B)の場合もあれば、対顧客の取引(B2C)の場合もある。さらに、事業体としての「ビジネス」の意味でこの言葉を使うときには、あらゆる組織、会社、ブランド、個人が意味されている。これには、企業、起業家、非営利団体、個人事業主やコンサルタント、アーティスト、政府機関、教会、学校、病院、選挙の候補者、スポーツチーム、地域団体、ロックバンド、さらに精肉店、ベーカリー、キャンドル製造者など、本当にさまざまな人や組織が含まれる。同様に「バイヤー(買い手)」という言葉は、購読者、有権者、寄付者、応募者、付添人、礼拝者、新規メンバーなどを意味することもある。

 言い換えれば、これから紹介するコンテンツ・ルールは、ビジネスを始めようとしている人、購読者やクライアントを獲得しようとしている人、票を勝ち取ろうとしている人、何らかの寄付や支持者を得ようとしている人など、誰にでもあてはまる。しかし、実際に「ビジネス」や「組織」「バイヤー」という言葉を使うときに、こうしたあらゆる人や組織を含めてしまうと、読者のあなたをとまどわせることになることにも気づいた。それは私たちにとっても同様だ。

あらゆる種類の文書作成にあてはまる完璧な方法だが。

 多くの人は、文章の書き方を学校で学ぶ。感受性の強い子ども時代に、特定の公式に従ってエッセイや期末レポートを書くことを学ぶのだ。その公式とはーー内容に新しい考えが加えると段落を変え、各段落は主題文と、いくつかの内容文と、結論文で構成される、というものだ。

 主題文はその段落の強力なリーダーで、段落全体の要点を述べる。それを支える内容文はいわば下働きで、主題文の主張を支え、主題を説明し完成させるために必要な汚れ仕事に携わる。そして、結論文は最後に現れるいかつい悪役で、威張り散らしながらあなたの頭に要点を確実に叩き込もうとする。

 これは、エッセイ、ブログ、ホワイトペーパー(※一般には政府が発行する報告書(白書)のことだが、企業がマーケティング目的のために自社製品や新技術を紹介する文書などにも使われる)をはじめ、あらゆる種類の文書の作成にあてはまる完璧な方法だ。しかし、こうした厳格な構成は、文章の書き方にはひとつだけしかないと思わせてしまう弊害がある。うまく書こうと思えば従わなければならない、書き方の秘密の暗号のようなものだ。そして、文法やら句読点やら語法やらの複雑なルール(主語と目的語、分離不定詞(※英語の文法で、toと不定詞の間に副詞が介在する構文)、似たような単語の区別といったこと)によって、ますます書き手を混乱させることになる。

手に負えない文章を洗練されたものへ変える手助けも。

 そう考えれば、空白のページを前にしたときに頭が真っ白になってしまう人が多いのも不思議ではない。人はよく、書き方には正しい方法と間違った方法があると考える。そして、できれば書くことを全面的に避けようとするのである。

 自らもコンテンツ製作に携わる者として、私たちは人に読んでもらうための文章を書いて発表する不安を理解している。私たちは明快な文章の書き方を教えることをビジネスにし、人々の複雑な思考を単純化し、彼らの暴れ狂う、手に負えない文章を、何かもっと洗練された理解できるものに変える手助けをしている。もし誰もが書き方を知っていて、うまくそれをこなせるのであれば、私たちのような者の仕事はなくなってしまう。

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基本的なルールで誰でも素晴らしいものを生み出せる。

 あなたはこれを読みながら、おそらくこう思っているのではないだろうか。「ちょっと待ってくれ。書くだって?この本は優れたコンテンツを作るための本じゃないのか?」。

 種明かしをすれば、書くことと優れたコンテンツ作りは切っても切れない関係にある。その関係性は明らかなこともあれば(ブログやEブックを書いているときなど)、わかりにくい場合もある(ウェビナーや動画の脚本を作るときなど)。しかし、それよりも根本的な問題として厄介なのは、書くことへの苦手意識がコンテンツ製作全般についての不安を招き、結果として堅苦しくぎこちないコンテンツ、あるいは誰かを魅了するために書いたものとは到底思えないような代物ができあがることだ。この不安があるせいで、人とは異なる非凡なコンテンツを作ることに尻込みし、挑戦をためらる人が出てきてしまう。

 本当のことを言えば、コンテンツ作りは複雑である必要などまったくない。うまくやり遂げるために学ぶべき厳密な公式のようなものもない。いくつかの基本的なルールに従いさえすれば、誰でもすばらしいものを生み出せるようになる。そして、それがとてつもなく大きな機会を与えてくれる。顧客や見込み客と、彼らの理解する言葉で直接つながることができるのは、かけがえないことだ。彼らと直接の対話の機会を持てることで、驚くほどの満足が得られるだろう。顧客の視点から物事を見れば、どんなコンテンツなら彼らの共感を得られるのがわかってくる。

難しい用語ではなくごく普通の言葉を使うようにした。

 私たちは、複雑な思考を単純化するという課題に取り組む中で、できるだけ日常で使われる、まわりくどくない、ビジネス用語ではないボキャブラリーを使うように努力してきた。その理由のひとつには、信者にもっと頻繁に教会に通ってほしいと思っている牧師にも、もっと多くの製品を売りたいと思っている中小企業の経営者にも、顧客に最善のサービスを提供したいと思っている大きな組織のマーケティング担当者や代理店にとっても、等しく役立ててもらえるアドバイスにしたかったからだ。ビジネス界の人々は、業界の専門用語を使ってコンセプトをわざわざ複雑にすることを好む。そのため、私たちはひらめきを与えるよりは混乱させる文章、親しみを感じさせるよりは不快にさせるキャッチコピーばかりを目にすることになる。

 あなたが顧客に対するときと同じように、この本での私たちの目的は、拒絶することではなく魅了することだ。私たちは読者に、手ごわい(時には愚かな)業界用語を覚える必要があるとは思ってほしくない。そこで、この本では難しい用語で読者の思考を麻痺させてしまわないように、ごく普通の言葉を使うようにした。

顧客と深くつながる優れたコンテンツ製作への道筋。

 マーケティングにはつねに緊張が内在する。それは、企業がつねに自分たちについて、また自分たちの製品やサービスについて語りたいと考えているのに対し、消費者のほうでは、こうした製品やサービスが自分にとってどう役立つのかを知りたいだけというのが実情だからだ。マーケティング戦略の基礎となるようなコンテンツ作りを心がければ、自分を顧客の立場に置き、彼らの視点から觀察し、彼らの考え、感情、ニーズを知ることができる。つまり、あなたの会社の顧客となってくれる人たちのことを、どの顧客調査や世論調査よりもよく理解することができる。

 私たちは読者の一人ひとりに、自分にとっても顧客にとっても魅力ある、驚くべきコンテンツを作ってほしいと思っている。それがこの本の目標だ。つまり、あなたが顧客と深くつながり、ビジネスに火をつけるための優れたコンテンツ製作への道筋に明かりを灯し、不運と不安を抱えた人たちの導き手になりたいと思っている。

実際、厳格なルールというよりはガイドラインに近い。

 これから紹介する「コンテンツ・ルール」を集めて入念に検証するにあたって、私たちは優れたストーリーテリングとジャーナリズムの定石、またマーケティングの基本にも従った。私たちが作り出したルールは、ものを書くことを仕事にしている人にもそうでない人に同じように使えるように、アクセスしやすく、願わくは記憶に残るものにしたいと考えた。

 この本のタイトル(※原書のこと)に「ルール」という言葉を使うことには、少しばかり不安があった。どれほど微妙な意味合いであれ、「ルール」という言葉は、厳密なしきたりを重視しないというこの本の方針そのものを残っているように思えるからだ。しかし、これから続く説明は、実際には厳格なルールというよりはガイドラインに近い。厳密な行動規範を定め、それを破れば深刻な結果が待ち構えているような法律とは違う。ガイドラインはあなたの人生をシンプルにし、コンテンツを作るときに感じる不安を和らげるための、手軽でバラエティに富んだ一連の提案である。これらのルールを、ボウリングのレーン上に設置できるバンパーだと思ってほしい。バンパーは、ストライクの確率を高めるだけでなく、少なくともガーターに玉が落ちないように守ってくれる。

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目次・章立て。

FOREWORD マーケティングのためのコンテンツ
by デイヴィッド・ミーアマン・スコット ………1

BIG FAT OVERVIEW
(Someteimes Cal led an Introduction)
コンテンツこそ王様 ……… 5
この本の使い方、そして3つの約束 ……… 8
必要なルールと、そうでないルールがある ……… 12
Part1 コンテンツ・ルール

CHAPTER1
マーケティングの中心 ……… 24
コンテンツはどう役に立つか? ……… 28
優れたコンテンツで優位に立つ ……… 33

CHAPTER2
11のルール ……… 37
11のシンプルなルール ……… 38

CHAPTER3
「なぜ」から「誰」へ ……… 46
「なぜ」から始めよう ……… 48
検索結果で高く表示されるためには ……… 50
あなたは誰を追いかけているのか ……… 52
何を成功の目安とすべきか? ……… 55

CHAPTER4
あなたは何者か? ……… 59
人間味のある言葉で話す ……… 67

CHAPTER5
再発想する──コンテンツの食物連鎖 ……… 92
ビッグアイデアを探すには、太陽を見よ ……… 97
発行スケジュールを決める ……… 98
食物連鎖を進行させるには ……… 103
驚きを与えるコンテンツ作り ……… 104
コンテンツにエネルギーを与える方法 ……… 105

CHAPTER6
共有か解決か──売り込みはするな ……… 111
ストーリーを発掘する25のアプローチ ……… 116
本当にやるべきことは監督だ ……… 126
コンテンツについての責任の所在を明らかにする ……… 128
ライターやクリエイターに求めるべきこと ……… 130
外部からコンテンツを調達する ……… 134

CHAPTER7
キャンプファイアー──火を絶やさない ……… 144
本当に火をおこすには ……… 145
コンテンツのキャンプファイアーの目標 ……… 146
小枝から火をおこすように ……… 146
火を絶やさない大きな枝を見つける ……… 148
コミュニティー意識が生まれるとき ……… 149
人々にまた戻ってきてもらうには ……… 149
あなたのストーリーが共有される ……… 150

CHAPTER8
コンテンツの翼と根っこ ……… 152
ウェブのための翼 ……… 154
アクティビティー・ストリームで注意を引く ……… 158
コンテンツをバイラルで広めたいなら ……… 169

CHAPTER9
ファンを育てる ……… 170
人々の声を聞く「ダッシュボード」 ……… 171
対応は素早く、誠実に ……… 173

CHAPTER10
B2B企業のためのルール ……… 177
見込み客はどうしてあなたに接触してこないのか ……… 178
見込み客の気持ちを引きつける戦略 ……… 179
鍵は、コンテンツ・マーケティング ……… 180
相手に見初められるための補足 ……… 181
取り入れるべき「コンテンツの4つのアイデア」 ……… 189

Part2 コンテンツづくりの実際

CHAPTER11
ハブとしてのブログ ……… 202
ブログを書くための12のガイドライン ……… 203

CHAPTER12
使えるウェビナー戦略 ……… 217
魅力的なウェビナーを作る25の方法 ……… 222
あなたのセミナーを何と呼ぶべきか ……… 235

CHAPTER13
Eブックとホワイトペーパー ……… 237
コンテンツ作りのための9つのステップ ……… 240

CHAPTER14
ケーススタディー─顧客のサクセスストーリー ……… 251

CHAPTER15
FAQページの見直し ……… 257

CHAPTER16
動画──ストーリーを見せるには ……… 267
動画製作に必要なもの ……… 268
ストーリーを力強く語る ……… 269
撮影の基本ルール ……… 271
世界に向けて発信する ……… 273
動画のためのアイデア ……… 275
あなたがウェブ番組を作れる可能性 ……… 277

CHAPTER17
ポッドキャスト──音声の共有にメリットあり ……… 280

CHAPTER18
写真──絵の持つ力 ……… 285
どんな写真を撮ったらいいか? ……… 286
シェアとタグ付けで魅力をアップ ……… 287
ソーシャル・スナップショットのトレンド ……… 288
特筆すべきブランドの活用例 ……… 290
誰でもいい写真を撮れる条件がある ……… 292
プロを雇うという選択肢 ……… 293

Part3 サクセスストーリー
見込み客を顧客に替えるコンテンツ(あなたが盗めるアイデアとともに!)

CHAPTER19
学校を開設する──レイノルズ・ゴルフ・アカデミー ……… 296
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 297
商売繁盛!するための戦略 ……… 299
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 300

CHAPTER20
エキスパートに位置づける──クール・ビーンズ・グループ ……… 302
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 303
商売繁盛!するための戦略 ……… 304
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 305

CHAPTER21
新兵を募集する──米国陸軍 ……… 308
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 309
商売繁盛!するための戦略 ……… 310
ここから、あなたが盗めるアイデア 311

CHAPTER22
女性に車を売る──アスクパティ・ドットコム ……… 313
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 314
商売繁盛!するための戦略 ……… 317
ここから、あなたが盗めるアイデア 318

CHAPTER23
B2B商品の販売──キュヴィディアン ……… 320
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 321
商売繁盛!するための戦略 ……… 324
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 324

CHAPTER24
B2B企業の手本──ハブスポット ……… 326
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 327
商売繁盛!するための戦略 ……… 330
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 331

CHAPTER25
ソーシャルメディアの活用──コダック ……… 336
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 337
商売繁盛!するための戦略 ……… 340
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 341

CHAPTER26
ブランド・ジャーナリズム──ボーイング ……… 343
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 345
商売繁盛!するための戦略 ……… 348
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 349

CHAPTER27
顧客を呼ぶブログ戦略──インディウム ……… 351
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 352
商売繁盛!するための戦略 ……… 354
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 354

CHAPTER28
社会運動に巻き込む──ピンク・スティンクス ……… 356
ビジネスを呼び込むためのコンテンツ ……… 357
商売繁盛!するための戦略 ……… 359
ここから、あなたが盗めるアイデア ……… 360

CHAPTER29
別れの言葉よりも大事なこと ……… 362
12のコンテンツ・チェックリスト ……… 363

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著者紹介

 アン・ハンドリー

 「マーケティングプロフス」(MarketingProfs)のCCO(最高コンテンツ責任者)。マーケティングプロフスは、マーケティングに関するあらゆる問題の信頼できる情報源として、すぐに行動に移せるノウハウを提供している。サイトの購読者数は44万2000人。ハンドリーは、優れたコンテンツ製作についてのソートリーダーとして、オンラインビジネス、マーケティング、時には人生についてのブログを執筆している。annhandley.com でさらに詳しい情報が得られる。

 C・C・チャップマン

 メディア・クリエイター、起業家、基調講演者、オンライン・マーケティング・コンサルタント。父親による父親のための情報サイト「デジタルタッズ」(DigitalDads.com)の創設者で、動画サイト「パッションヒットTV」(PassionHit.tv)のホスト役も務める。cc-chapman.com でさらに詳しい情報が得られる。

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2014-06-19 | Posted in 未分類No Comments » 

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