団塊シニア世代の消費者を取り込みたければ、彼らの好みに合った経験を生み出し与えなければならない。

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団塊シニア世代の消費者を取り込みたければ、彼らの好みに合った経験を生み出し与えなければならない。

 今日は「団塊シニア世代の消費者を取り込みたければ、彼らの好みに合った経験を生み出し与えなければならない。」です。

 年を重ねるにしたがって団塊シニア世代は外で食事をする回数が減り、外食に費やす金額も減る。そして食事に対する関心も変わってくるのだ。

 調査の責任者であるボニー・リグズは言う。「レストランにとって、強敵は家庭です。団塊シニア世代は家で食事をする方が安上がりだとわかっているばかりか、その方がおいしいと思っています。家ならもっと健康的な食事をゆっくりと楽しむことができるのですから」。(中略)

 団塊シニア世代はどちらかというと静かできちんとした環境で食事をする方を好むため、小さな子どものいる家族の近くに座らされたり、騒々しい場所に案内されたり、ひどく狭い席に押し込められたり、テーブルが空くまでじっと立って待つ(席の用意ができると、音の鳴る“装置”で呼び出される)よう言われたり、テーブルでせわしない気分にさせられたり、こらえ性のない無知な若い接客係に対応されたりするのは、まったくもって納得できない。

 答えは本書の最も重要な前提の中にある。団塊シニア世代の消費者を取り込みたければ、彼らの好みに合った経験を生み出し、与えなければならないだろう。 あるいは、最低でも彼らが気に障り不快に感じる要素がないようにするべきだ。

 私は起業する前に法人向けの代理店営業を行っていました。顧客は皆、利益体質で儲かっている中小企業経営者のみ。営業の現場で商談を重ねていると、顧客である経営者の方と一緒に食事をする機会もよくありました。インターネットをメインに集客をしていましたが、40代〜60代の経営者が最も多く、20〜30代の経営者が顧客になることは稀。なかには70代の経営者からもインターネット経由で相談されることがありました。

 ある時、ひと通り契約手続きを終えた後、お昼の時間に誘われて、ある60代の経営者の方と食事をしました。オフィスのすぐ近くにある蕎麦(そば)屋に連れていってもらったのですが、なぜその社長がその蕎麦屋を気にいっているかを聞くと、「ここは、そばが上底(あげぞこ)だから」という答えでした。つまり、“出てくるそばの量が少ない”こと気にいっているポイントなのです。

 実際、高齢者とレストランについての調査の中でも、シニア世代がファミレスや定食屋に行って一番気にするのが「量が多すぎる」という問題です。(参考URL:http://www.l.chiba-u.ac.jp/b/sociology/files/2009/11/2006-3-01.pdf)

 彼らは外食を利用するものの、食べきれない量に不満を感じ、もっと少量のものがあれば良いと言う。また、「外食しても残すことが多くそれが悔しくてたまらない」、「残す時に申し訳ない気がするので、どうしても残さなければならない時にはなるべくキレイに残すようにしている」、「自分の食べられるものにしか手をつけず、残す時は他の人が食べられるように丸々残す」などといった意見が紹介されています。普通、出てくるそばが上げ底で、量が少なければクレームになりそうなものです。でもシニア世代にとっては、それが大きなメリットにもなり得るのです。

 本書にもある通り、団塊シニア世代の消費者を取り込みたければ、彼らの好みや真のニーズに合った経験を生み出し、与えなければなりませんね。

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団塊シニアマーケティング容赦なき戦略

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2014-11-17 | Posted in 未分類No Comments » 

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